年別アーカイブ: 2011
ポリオ予防接種開始~生ポリオワクチンVS不活化ポリオワクチン~
9月に入って、ポリオの予防接種が始まった。
しかし、新聞で
「ポリオ予防接種が低調。安全高い新ワクチン待つ動き」
の見出しが。
ポリオ不活化ワクチンが認可されるのを待って、
現行の経口生ポリオワクチンの接種を控えている
これまで9割以上の接種率だったのが、
昨年は7から8割に減少しているらしい。
現行の経口生ポリオワクチンの問題点は
①ウイルスが腸で増え、便中に排泄され
家族や周りの免疫のない方にポリオが発症してしまう
ワクチン関連麻痺性ポリオの危険がある
ということです。
確かに危険な面もあるのですが
①痛くない
②アナフィラキシーショックを起こしにくい
③発展途上国など不衛生なところであっても、比較的手軽に接種できる
・・・・・など、
利点もあるのは、確かです。
それに対して
ワクチン関連麻痺性ポリオの危険はなく
期待が大きい不活化ポリオワクチンですが
ただ、
①注射で頻回接種になるので、他の予防接種も含めると
かなりの時間的、体力的負担になること
②皮下または筋肉注射であるために
注射に伴う痛み、アナフィラキシーなどの可能性があること
この不活化ワクチンが認可されれば、
すべて解決ということではないです
今後
DPTなどと組み合わせたワクチンの開発
安全な経口ポリオワクチン開発
または点鼻ワクチンなど新しい形態のワクチンの開発
など
さらなる進化を期待してます
現在、接種すべき予防接種が増えています
同時接種方法も含め
接種側に決断を迫られることが多くなってきました。
100%安全確実な方法は残念ながらありません。
ただ
こども達が病気をせずに、そしてご家族が安心して過ごせるように
最良最善の方法を考えていこうと思います
ご不安なことがあったら、すべてお聞きください
その不安を解決できた予防接種が
一番安全な予防接種でなないでしょうか
歴史はくりかえす~先人の経験から学ぶ~
山口県議会議員 島田教明さんの
5月に行かれた
東日本大震災 福島県・宮城県視察報告の視察
の話をお聞きできた。
現地に行かれて初めてわかる
現場の風景、状況そして空気
人々の嘆き、悲しみ、苦労、そして・・・・がんばり
強い思いが
島田さんを通して伝わってくる。
被災者の方にとって
「頑張ってください」は禁句。
もう十分頑張ってるから・・・・
踏ん張ってる福島を宮城に旅行してください
踏ん張ってる福島、宮城のものを買ってください
これが、今必要な支援だと。
そして
実は1000年前にも同じ大津波があり
その経験をもとに防災訓練をしていたようだ。
でも、その経験をどのようにとらえるかは
ひとりひとり異なっていたようだ。
それが、今回の生死の分かれ目になった・・・・
防災を指導していた方は
指導したことを奢ることなく
指導を受け入れてくれた人たちに
感謝いっぱいであったと。
歴史はくりかえされる
先人の経験は自分ではできない貴重な体験。
先人の声に耳を傾ける素直な心を持ち続けたい
ありがとう~生きることの素晴らしさ~
「ありがとう~生きることそのすばらしさ」
大津 秀一著
という本に出会った。
この本は
緩和医療医大津秀一先生が
日々死と向き合う患者さんと接して
感じた生への思いが綴られている。
きっと
誰もをやさしく包み込まれるようなまなざしの先生なのだろう
先生から、そばで話してもらっているよう
・・・・・・
どんな人生であっても
最後は「自分の心が満足度を決める
幸福か不幸かを決めるのは、自分の心」
来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きてみよう
点は後からつながるもの
今やってることは無駄にならない。
後から振り返ってみた時に初めて
点が線につながってることに気がつく。
だから、今を大切に生きることが重要なんだ。
死はバトンタッチの時
両親から引き継ぎ、そしてまた次世代に渡していく
何を渡しますか?
悲しみですか?感謝ですか?
死は大切な「継承」の場。最後の「交感」の時です
その時、「幸せ」や「感謝」を手渡したい
だから
生きていることに
あなたが生きていることのすばらしさに
みんなが生きていることのすばらしさに
そして時代を超えたつながりがあることに
今こうして生きている仲間とつながってることに
感謝
・・・・・ありがとう