月別アーカイブ: 12月 2017
”コウノドリ先生”
現在放送中の医療ドラマ”コウノドリ”
多くのお母さん方をはじめご家族にも大人気
診察中、ポスターを視て
小さいこども達も”コウノドリ”先生と喜んでくれます。このドラマ
周産期医療に携わったものからみても
現代の周産期医療をリアルに伝えるとともに
現代の医療を様々な角度からとらえた秀作です。是非、多くの方に視ていただき
一緒に今後の医療を考えていきたいと思い
”コウノドリ”を観て感じたことをコラムに書き
今回Yahoo!ニュースに掲載されました。<医師が見る「コウノドリ」>現代医学の限界と医療現場をリアルに描く>
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171212-00010000-mediagong-entドラマと共にご覧いただければ、しあわせます
【真実の医療 17: みんなちがってみんないい】
西洋医学は、
科学的に正しいと証明された治療を
行います。…
ですから
同じ病気と診断されたら
誰でも同じ治療が行われ
同じ結果が得られるという
という安心感が西洋医学にはあります。ウイルスや細菌が原因となれば
それに対して治療され
ワクチンの開発によって
体に対する影響を最小限にとどめることも
可能になりました。このように
西洋医学の多大な恩恵を受けています。ただ、誰でも同じ病気なら
同じ治療を受けるということは
西洋医学は
人は全て同じだと考えています。でも、本当に人は
みんな同じなのでしょうか?一人一人の顔が違うように
体力や体格も
持って生まれたエネルギーも
これまでの習慣も
違います。病気に対する感受性も異なり
その違いは
臓器、細胞、遺伝子と
ミクロを見れば見るほど
大きくなります。ですから
同じ治療を、同じ薬を使っても
その効果は人によって異なって
千差万別です。だから
人によって効果があったり
副作用が出たりするのかもしれません人の体は
“小宇宙”と呼ばれるように
とっても複雑です。型にはまらないことも
も多いはずこれからの目指す真の医療は
ひとりひとりの身体の声に
耳を傾け、応える医療なんだと思います。“みんなちがってみんないい”
のだから。
【真実の医療 16 : 遺伝より習慣に原因がある】
病気になるのには、原因があるはずです。
中高年になると、…
糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓病、ガンなど
の病気を発症される方が多くいらっしゃいます。その時
“内はガン家系だから”とか
“高血圧家系だから”
“糖尿病家系だから”
と遺伝だから仕方がないと少し諦め気味に
話される方がいらっしゃいます。病気は遺伝でしょうか?
確かに遺伝的要素が全くないとは言いません。
が
遺伝よりもっと大きな原因があります。
それは
生まれた時からの
体に刷り込まれている“習慣”です。食べ物の好み、調理方法
生活のサイクル、価値観など
それぞれの家庭によって違います。同じ家で育つと親子はもちろん
兄弟、そしてペットまで似てきます。
同じ釜の飯を食べた結果です。こどもが親と同じ病気を発症するのは
遺伝子が関係しているというより
病気の原因となった
生活習慣を引き継いだ結果の方が
大きいです。だから
日々の生活はとっても大事。体にいい食材、よい水を摂り
規則正しい生活を心がけ
体にいい生活習慣を続けることで
健康は維持できるのです。よい習慣も
悪い習慣も
遺伝子のように
次の世代に引き継がれていきます。ですから
よい生活習慣を身につけることは
自分自身の健康のためだけでなく
未来のこども達のためにも
大切なことです