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リンゴの種子

 時の文科省の大臣が
 こどもたちが
 コロナになったお友達を
 いじめないようにという
 メッセージをこどもたちに言ってました。

 その発言を聞きながら
 こども達にだけ言う前に
 自分達おとな自身が
 自分の身をふりかえらなくていいだろうか?

 と感じたときに
 こんなお話(寓話)を耳にしました。
 それは次のようなお話

 <りんごの種>
  むかしむかし
  日照り続きで大凶作のある年のこと
  ひとりの男が市場で食べ物を盗んだ罪で
  死刑を宣告されました。
  死刑執行前に、王様が
  「死ぬ前に何か言い残すことはないか?」と聞かれ
  男は
  「私には先祖代々伝わる能力があります。
   その能力とは
   私がリンゴの種をまくと
   ひと晩で素晴らしいリンゴの木に育つのです。
   私が死ぬ前に、その能力を誰かに伝えて死にたい」と
  「それでは、その能力を伝えてから刑を執行しよう」と
  「ありがたいことです。
   ただ、その能力を引き続けられるのは
   生涯で一度もひとをだましたことがないかた
   だけなのです。」
   そこで、王様は
   総理大臣、大蔵大臣など大臣達に
   その能力を引き継ぎように指名したが
   誰ひとり
   これまで人をだましたことのない人はいなかった。
   最後には、王様ご自身も
   人にも種を埋める資格がありませんでした。
  
   そこで、男が言いました。
   
   「あなた方は、この国の
    最も高い地位と権力を持っています。
    でも、あなたがたのうちに
    全く罪を犯したことのない人はいなかったのに
    私は、死刑になったのです」と

 この話をきいて
 どう思われましたか?
 人に責めるなと言う前に
 自分の心を改めることが
 大切なんですよね。

 特にこどもは
 おとなの言うことよりも
 おとなのやってることで
 判断しているのですから

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