日別アーカイブ: 2020年11月19日

希望をもつな

 人は
 苦しい状況になると
 よく希望を失わないように・・・など
 希望をもつことが
 大切だと良く言われますし
 僕もそう思って
 希望は失わないように・・・なんて
 よく口にしていました。

 でも
 今回入院したとき
 希望をもつということ
 希望を持とうと思えば
 自分を苦しめることになりました。

 例えば
 来月は、3ヶ月後には
 今までのように
 歩いたりできるんだばどと
 希望をもとうとすればするほど
 現実とのギャップを感じ
 希望の大きさに比例して不安を大きくなったんです。

 苦しい時に
 希望を持つ、もとうとすることは
 決してしないといけないことじゃないと
 今では思っています。

 退院して
 入院していたときのことを振り返って
 なぜ、希望がこころの支えにならなかったが
 わかったので
 今回のテーマは、「希望をもつな」です。

 希望をもったとき
 自分の目線がどこを観ているか考えてみると
 どこか遠くに視線を移し
 遠い未来を観ていないでしょうか?
 つまり
 希望をもつということは
 現実を見ずに未来を見ている。
 現実を否定し、未来へと逃避することなんです。
 希望を持つとは
 今は良くないので
 未来に期待しようという考えなんですね。

 でも
 未来を期待したからといて
 現実の今は全くかわっていません。

 人は
 期待に裏切られてしまうと
 希望もないといってしまいます。
 期待が強い人ほど、絶望感が増し
 そして最悪の場合
 自殺してしまう人が出てきてしまうのではないのでしょうか

 希望をもっても
 今を変えることはできません。
 もし何か現実のことから落ちこぼれた状態になった時
 希望を持とうと思うより
 落ちこぼれたって言いじゃないか、失敗しててもいいじゃないか
 これから、こうしてみようよ
 と考えたり、諭してあげる方が
 希望をもとうと遠くの未来のことを考えるより
 ずっと心が楽じゃないでしょうか?

 病気になったときに
 「絶対良くなるから、頑張れ」と
 今頑張っている人に対して
 もっと頑張れとムチをうちようなことに
 ならないでしょうか?
 それよりも
 「病気になって良かったよ
  このまま頑張りすぎてたら、もっと大きな病気になってたよ
  ゆっくりね」と
 言われた方がどんなに楽でしょう。

 希望を持とうと
 未来を想像するのは
 現実から逃避してしまうことですが
 希望をもつよりも
 思ってはいけないことは
 今を拭こうだと思うことです。
 今不幸な状態にあると思うのは
 世間や他人と自分を比較しているからなんです。

 困難に陥ったとき
 失敗だったな、今は反省しようなどと
 いまの状況を受け入れることが
 心にとっての療養になります。
 病気をすると言うことは
 反省する、考え直す時間をくれてるんですね。
 あなたを苦しめるためではありません。
 病気で気づいたことを大切に
 これから生きていきましょう。
 それが
 本当の希望をもつことなんだと思います。

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