もしもピアノが弾けたなら

  11/28のブログで
  ばんばひろふみさんが歌っていた
  SACHIKOという歌が
  急に浮かんできたことを
  書きました。
  
  このSACHIKOという歌の他に
  僕の好きな歌で
  西田敏行さんが歌って大ヒットした
  「もしもピアノがひけたなら」と
  いう歌があります。
 
  この曲がヒットした当時から
  カラオケなどでも良く歌い
  感情移入も良くできて
  しっとり聴かせられ、歌うことができる
  僕の十八番の歌でもありました。

  この曲のやさしいメロディは好きだけど
  なぜか
  歌詞にひかれてました。

  この歌は、こんな歌詞で始まって
  ♪もしもピアノが弾けたなら
   思いの全てを歌にして
   君に伝えるだろう
   ・・・・・・
   だけど
   僕にはピアノがない
   君に聴かせる
   腕もない
   心はいつでも半開き
   伝える言葉が残される
   ・・・・・
   と歌われます。
   
  好きな歌だけど
  どうしてこの歌詞に共感するのか
  全く理由がわかりませんでした。

  実は僕は
  5歳からピアノを習っていて
  ピアノを弾くことは
  自分にとってもお得意分野だったので
  ピアノが弾けたなら・・・・なんて
  そんな気持ちにはなれないけど
  それなのに
  なぜ、この歌詞に、この曲に惹かれるのか
  ちょっと不思議でした。

  でも  
  今回病気をして
  好きな理由がわかった気がします。

  病気をして
  ピアノが昔のようにはひけません。
  左手が思うように動きません
  力もないので
  鍵盤をしっかり抑えないと
  音が出ないのです。

  現実として
  昔弾いていた
  大好きだった曲
  得意だった曲
  ショパンもベートーベンもシベリウスの曲も
  弾くことはできません。

  今までは
  ピアノを弾くことで
  自分の感情を音で表現することが
  できました。

  でも、今は
  この歌詞のようにできません。
  できないけど
  もっと自由に
  今まで以上に感じることも多くあり
  今もこうして
  その感情を、想いを
  表現できるようになったのです。

  自分の思いを音にできないのは
  残念だけど
  絶望的には成らないんです。
  もっと色々伝えることができるようになった
  からなんでしょうか?

  今日この時がくるのが
  わかってたから
  この曲が好きだったんだと思います。

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