科学者として生きる

僕は今医師を生業として
   生きて、生活しています。

   医者とは
   どんな職業かというと
   もちろん人のからだを
   病気から救うというのが使命ですが
   生命と向き合い
   真実の生き方を追求するのが
   大きな目的であると思います。

   真理を追究する立場として
   医者には
   科学者でもあり、
   追求者としての研究者としての面を
   もっていなければなりません。

   厳密に言うと
   科学者と研究者では
   ちょっと意味合いが異なる面があります。

   原爆の開発を例にとると
   原発を開発したアインシュタインは
   開発後に平和運動をとして
   科学の枠を越えて
   平和への道を唱えられました。
  
   水爆の開発に携わり
   後に、ソ連水爆の父とよばれた
   サハロフ博士は
   水爆を完成した後に   
   人権活動家として名をはせ
   ペレストロイカの父とも
   呼ばれています。

   ここに
   研究者と科学者とのちがいが
   あるような気がします。
   一般的に研究者は
   社会の大きな望みを叶えることを
   第一義に考えて
   真実を発見することが益だと考えて
   全身全霊を傾けます。

   しかし
   そこには、開発することが善かどうかは
   その時にはわかりません。

 
   それに対して、科学者は
   自らの信念や考え方で
   真実が正しいことなのかどうかを
   考えていきます。
   そこには自分の哲学、思想が
   関与して暮れのです。

   ですから
   最初研究者であった
   アインシュタイン博士も
   サハロフ博士も
   最後は科学者として生きられたんだと
   思います。
   世界の人類に貢献した人物だと
   今でも尊敬されているのでしょう。

   今
   コロナワクチンの接種が全世界で
   行われています。
   全世界の人類の希望の灯火んいなるために
   全英知を結集し
   これまで誰も成功しなかった形で
   短期間で開発に成功しました。

   多くの研究者の努力のたまものだと思います。
   このワクチンが
   全世界の希望の灯火となることを
   もちろん願っていますが
   このワクチン開発されたことの善は
   研究者ではなく
   科学者といわれる方々で
   きっと証明されることでしょう。

   医者には
   研究者と科学者としての両面を
   もっていると
   冒頭で書きましたが、
   自分は
   医療という研究の成果を
   人々のしあわせに生きるために使える方法を
   考え、伝える
   科学者としての医師として
   今後とも歩んでいきます。

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