風立ちぬ

   毎朝起きて
   近所の神社までウォーキングを
   しています。

   入院中からしていた習慣で
   陽が昇る瞬間に
   陽の光、エネルギーそして
   ぬくもり、温かさをからだ一杯に浴びて
   今生きる源のエネルギーを
   いただいているような気がしてます。

   そして入院中とは違って
   今の散歩して感じることは
   陽の光だけでなく
   風を感じています。

   以前は
   風は、強いか弱いかぐらいにしか
   感じることはなかったと思います。
   しかし
   今の散歩中に感じる風は
   頬をなでられたような優しい風
   吹く方向も
   決まった方向だったり
   自分は風を体感できても
   木の上の方で風が吹いているのでしょう
   木の葉が
   ザワザワ音を立ててるんです。

   なんだか
   風が僕に話しかけてくれてるような
   気がするんです。

   そう感じるのは
   僕だけじゃないことを知りました。

   堀辰雄作「風立ちぬ」という小説が
   ありますが
   その中に、こんな一節があることを
   知ったのです。

  「風は吹くんじゃない。立つんだよ。
   風は確かに目には見えなくて
   存在がないように思われているだろうけど
   風をあたかも生きているように
   大切に感じられる人もいるんだなぁ。」
   
 
   変わらないと思っているもののなかにも
   大切なもの
   ひょっとして伝えてくれる
   メッセージのようなものを受けとって欲しいとき
   風は吹いてるのかもしれない。

   風を感じることができるのは
   今生きているからできること。
   風は風だけど
   優しいと感じる風
   風に包まれ守ってくれている風
   叱咤激励するように
   目の覚めるような風
   風は目に見えないけど
   色んな表情があることを教えてくれる。
  
   今の時代は
   ”風の時代”に入ったといわれる方がいる。
   今は
   目に見えないけど
   自然の力を通して
   僕たちに色んなことを伝えてくれる
   宇宙からのメッセージ。
   それが風が吹いてる意味。

   だから
   風は吹いているのでなく
   自分のちからで立っている
   だから
   風立ちぬという言葉
   があるのだと思うのです

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