日別アーカイブ: 2021年6月9日

薬を飲むなら喜んで

65歳以上の方を対象に
  コロナワクチンの接種が
  山口県でも
  進んできています。

  当院でも
  接種がコロナワクチン終息に
  役立てることになればと
  予約制にはなりますが
  接種の強力をしています。

  接種の協力をしていると
  かかりつけでない方も
  多く来られるので
  みなさんが
  日頃どんなお気持ちで
  過ごしているかがわかる
  場面に出くわすことがあります。

  そんな中
  気づいた点をひとつ。

  問診票には
  今どんな診断を受けて
  どんな薬をのんでいるかを
  記入する欄があります。

  とても大まかな質問で
  答えやすい問診になっているのですが
  逆に、書き漏らしもあるかもなので
  きちんと確認する必要があります。

  そこで
 「病気はありませんか?」とおたずねすると
 「病気はありません」と答える方が多いので
 「え?問診には薬を飲んでると書いていますが}
 「薬は飲んでるけど、病気じゃないよ」
 「病名はご存じですか?」
 「・・・・・」という
  会話をくり返すことが度々あります。

  普通なら
  病気がある。診断がついている。
  だから、お薬を飲んでいるはずだけど
  何のためにお薬をのんでるのか
  わからなくなっている。

  ご高齢だから
  長年飲んでるから
  わからなくなってしまうのかもしれません。
  健康になってても
  習慣的に薬を飲み続けていると言うことも
  あるかもしれません。
  
  これには
  いつもきちんと説明していない
  医者側の責任もあるかもしれません。

  が
  自分の身を守るために
  自分がどんな病気?
  どこが弱いから治療をしているのか
  知らないといけません。

  からだには
  カルテが記憶しているわけでは
  ありません。
  薬は、からだにとっては異物です。
  からだが必要かどうか判断します。
  その時に
  あなたがどんな思いでその薬を
  摂取しているかが
  その薬が
  効果が出るかどうかのポイントになります。

  あなたが
  喜んで、その薬を飲んでいるのであれば
  あなたのからだは
  喜んで薬を吸収し
  ちゃんと働くように受け入れてくれることでしょう。

  薬を飲むなら
  あなたのためになってるからと
  納得して、喜んで飲んでもらいたいです。

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