我々医師は
今の患者さんの状態を把握したいとき
今患者さんに起こってることを知るために
これから患者さんに起こるであろうことを知るために
検査を行います。
患者さんのために検査をしているはずなのに
悪い数字や良くない状態を
この目で見てしまうと
患者さんだけでなく
医師も思考停止の状態になってしまい
検査結果をもとに
あれはダメ、これもダメ
こうしましょうと
あれもしましょうと
考え方だけでなく
生き方の変更も求められてしまう。
例えば
アレルギーが心配だからと
血液検査をすると
今まで食べていたものにアレルギーがでると
その瞬間に
その食べ物は食べることを禁止してしまう。
それまで好きで食べれたものを
禁止してしまう。
その食べ物が
アレルギーを起こす原因なら
禁止するべきだけど
その兆候がないのに
禁止してしまうのは
その食べ物を目の敵のように扱うのは
行きすぎではないだろうか?
悪い結果がでたことは
その食べ物そのものがが悪いわけではなく
その食べ物の摂取の取り方
採れるようなからだになるように
警告してる。
だから
その結果を
これまでの自分の生活中での関わりを
捉えることが大切だろう。
これは
アレルギー検査だけでなく
健康診断にも言えることでは
ないでしょうか?
でも、数字や画像などの
目に見えるものを
そのまま受け止めてしまう傾向にあります。
それは、患者さんだけでなく
医師自身もその結果に
縛られてしまう。
そして
医師自身も
結果自体に振り回され
患者さん自身を診ることを
忘れそうになる。
結果治すよりも
患者さんを診ることを
忘れてはいけない。
いわゆる
これも医師頭。
検査を見ながら
検査結果に踊らされるのではなく
自分のからだを、そして生活を見つめ
見直していきましょう。