2年ぶりに開催された
周南絆映画祭を観に行った。
この周南映画祭から誕生した
映画が上映されるので
いつもある意味コアな作品
掘り出し物の映画の出会えるのを
楽しみに今回観に行けることを
とても楽しみにしていた。
そして
今回観た「百円の恋」で
安藤サクラさんが主演で
安藤サクラさんはその後、
朝の連続ドラマで主演
是枝裕和監督の「万引き家族」で
カンヌで表彰された女優さんとして
僕も知ることとなり
この映画が出世の原点となる
作品だと言えるようです。
そして
この映画の脚本家足立神さんが
百円の恋の脚本が
この周南絆映画祭の松田優作賞で
グランプリを受賞したことが出発点で。
上映後のトークショーで
武正晴監督、足立神さん、佐藤プロデュサーが
口をそろえて
今観ても”魂(念)がこもってる映画”
だと仰ってました。
どうして?・・・・
実は安藤サクラさんも含めて
監督も、脚本家も全ての人が
それまでの人生に疲れ
これまでの人生から学んだ全てのことを
ぶつけた映画だったこととだからということが
わかりました。
この映画は
引きこもりだった主人公一子が
家を出て、コンビニの店員をしながら
生きていくことを決意。
そして
なぜかボクシングをしている彼にひかれ
そして
彼と別れることになったが
なぜか彼がやっていたボクシングにひかれ
生活苦がよくならないことから逃れるように
ボクシングにのめり込む主人公一子。
そして、ついにボクシングの試合に
でれるまでになった一子。
しかし
その結果は・・・・この先はネタバレになるので・・・
この映画は
人生の逆境から逃れるために
一女性がボクシングを通じて
たくましく生きていく姿が描かれた
勇気づけられる映画です。
テーマは「痛み」です。
元恋人のボクシングの試合をみて
試合中の痛みの訳
試合後に闘った二人が肩を叩き
お互いを労る意味を知りたくなった一子。
試合中に
思い出した肉体の痛さと共に
蘇ってくる
過去の痛み、こころの痛みの数々・・・
そして
その奥にあった人々の応援の声
痛みを感じることは
それを乗り切ろうとするために
必要なことなんだ。
痛みを乗り切るために
色んな人の思い、応援がある。
この世に生きると
色んな痛みがあります。
痛みを感じるのは、肉体があるから
感じられること。
そして、その痛みをうけたから、乗り切ったから
成長できることがあるのだと
逃げてはダメだと
教えられた映画でした。