「ミスマルクス」という映画を観た。
18世紀の代表的な社会主義学者で
著作「資本論」で有名な
カール・マルクスの三女エリノア・マルクスの
伝記映画である。
父は有名だが
彼女についてはほとんど記録がないが
父親の政治活動を引き継ぎ
「資本論」の英国刊行に奔走し
労働条件の改善、児童労働の禁止
女性平等実現のための社会活動を行った。
私生活では
自由に憧れ、手に入れようと
父親と異なり
自由に生きる芸術家エイヴリングとの事実婚を
選んでしまう。
彼は旅を好み、美食家な芸術家であったが
自由すぎる上の軽さがあり
全てに対して
後先考えずに、自由のために振る舞うので
エリノアの財産も食い尽くし
女性問題で
常にエリノアを悩ます。
しかし
彼を愛しているがゆえなのか
自由に生きる彼にひかれたのか
彼に尽くしたエリノア。
そして
43歳に自殺してしまう。
原因は不明だが
自由に対する憧れと現実とのギャップに
苦しんでいたのが原因だった気がする。
映画を見終わって
彼女が生きた19世紀後半に比べて
現代は何か変わったのだろうか?
コロナ禍の中
様々な労働問題があり
女性問題、多様性の問題
悩むこども達も年々増えてきている。
月日が経って
世の中は変わりましたか?
よくなっていますか?
自由を楽しめてますか?と
映画を見終わった後
主人公ミス・マルクスに
ずっと問いかけ続けらる気がした。