本を読んでいたら
見ると観るとの違いが書いてあった。
「見る」という言葉は
今、目の前にあるものを「みる」こと
そして「観る」という言葉は
単にものを「みる」のではなく
「みえてくる」ということを意味していると。
だから
「人生見」ではなく
「人生観」なんですね。
生きていると
同じ物をみても
見えてくる風景はちがってくるもの。
旅をしても
年代やその人の生活、考えで
見えてくる風景や感じ方は変わってきます。
だから
遠足や修学旅行のように
旅そのものが目的
仲間との旅との思いでだけが
目的ではないと思うのです。
旅の言い方として
「観光」という言い方があります。
名所を次々訪れることではなく
旅をしながら
「光」を「観る」のが
観光旅行の本当の意味ではないでしょうか。
「光」にも
様々な意味があります。
時代のなかには時の権力者の
威光を感じるかもしれません。
光景かもしれませんが。
忘れてはならないのは
旅している私たちの心の風景では
ないでしょうか?
旅とは
行く先々のの光景を通して
自分のこころの中を
見つめようとする営みかもしれません。
そして
医者である僕が診ているもの
それは
人生を旅している光景を
その人のからだを通して診ているのかもしれません。
診るということは
こころもからだも
全て患者さんが感じている光景を
同じ視点で見ることだと思うのです。
患者さんと
人生を共に歩むことが
医者の診るということだと思うのです。
サンタブログ20220430