“3つ子の魂百まで”は、
小さい時身についた性格は、
おとなになっても変わらない
という意味です。
最近遺伝子の世界で、
このことが証明されました。
幼い時の遺伝子の発現のパターンが
将来にわたって継続していること
がわかったのです。
例えば、
お母さんが栄養不足の状態で
生まれてきた赤ちゃんは、
遺伝子を変化させて、
エネルギーを消費せずに
エネルギーの吸収をよくする方向に
変わってきています。
ですから、
生まれた後栄養状態が改善されても、
遺伝子の状態は変わらないので、
少しの栄養でもエネルギーの吸収がいいので、
メタボリックシンドロームや糖尿病に
なりやすいというのです。
もう一つ、これはマウスの実験ですが、
生まれて1週間背中の毛をなめられた
赤ちゃんのマウスは、
脳内の遺伝子に変化が起きて、
この世の中は“安心なところで、
少しくらいの事では驚かない
勇敢な”安心なネズミになるというのです。
マウスの平均寿命は2年。
人間の寿命はマウスの40倍です。
ですから、
人間も40週(生後6か月頃)までの
スキンシップを大切にして育てると、
精神の安定したこどもに育つ
可能性があることになります。
つまり、
幼い時の体験、愛情、生活パターン、習慣、健康が
一生にわたって影響していきます。
現在、義務教育は小学校から行われ、
6歳以下の教育は
完全に個人、家庭にゆだねられていますが、
3つ子の魂百までの観点からみると、
6歳以下の教育もとっても大事だということになります
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