日別アーカイブ: 2022年10月19日

医療は何のためにあるのか

中村哲先生のドキュメント映画を
観てきた。

アフガニスタンにおいて
灌漑事業を行い
医療とともに多くの
何百万人という人々の命を救った医師。
その活動を観ていると
かつての
空海さんの姿が重なってみえる。
哲先生は残念ながら暗殺され
志し半ばでなくなられたけど
今先生の魂を偲ぶモスクが建てられ
哲先生は空海さんのように
アフガニスタンの聖人の道を
歩まれているのだと思う。

この映画は
遺された哲先生の言葉と映像が
全編に流れ
医者としての哲先生が僕に話しかけてくる。

僕が
知識のない感慨事業をしたのは
水がないと、人の命はあっという間に
亡くなってしまう。
病院に行くのは待てる
でも水は命を保つためには
一刻を争うのだ。
そして
現代の医療は寿命をただ
伸ばすことに力を尽くすが
本当はその命をどう使うかが
大切なことでは、ないだろうか?

いのちを扱う
現代医療に携わるものに対して
一石を投じるものだ。

そして
哲先生の思いは
今の全世界にも向けられている。

先生が灌漑事業をはじめたのは
ブッシュ大統領が、テロとの戦争をはじめた
丁度その時。
アメリカはテロ撲滅という大義名分のもと
アフガニスタンにどんどん武器を送り
アフガニスタン市民の生活を奪っていっていた。
先生は
平和のために武器はいらないと
仰って灌漑事業を始めた。

現代社会をみてみると
ロシアとウクライナの戦争まっただ中。
アメリカを中心に
ウクライナにどんどん武器を送り
それによって
ウクライナの街も人々の生活も
ボロボロになっている。

先生が感じた
アフガニスタンの状況と何も変わっていない。
大義名分という人のエゴに対する
警告を僕たちに投げかけてくれている。

本当の医療の目的とは
真の平和のために何をすべきかを
哲先生は僕たちに訴えている。

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