百姓百の声

柴田昌平監督の「百姓の百の声」という
映画を観てきた。
題名からしてこれは農業に関する映画
内容は
農家の方々のインタビューにて
構成された映画。

観る前は
農業も農家にとって厳しい面がある。
農家がどんな困難と共に
どんな風に生き抜いてるかをあぶり出す
現代社会における
農業の問題に焦点を当てた映画だと思った。

だから
畑違いに生きる方々の姿を知ることは
これからの自分にとって
きっと意味があることではないかと思い
正直
あまり期待せずに観にいった。

観にいった感想は
観にいって良かった。
この映画で紹介された
農家の方の生きる姿、言葉が
ストレートに僕の心に響いてきた。

見終わった感想は
農も医学も
人のいのちも、植物のいのちも
結局自然のなかで
循環して生きていることを強く感じた。

そして
数々の困難を、創意工夫に乗り切った
農家の方々のインタビューをきいていると
農業の世界も
植物の生育にとって必要なことが
目に見えないけど
そんな見えないことを
観察することで、見えるようにすることなのだと
ある農家さんが仰ってた。

そして
柴田監督さんが
「資本による技術の囲い込みで
行きつく先は貧富の差のある世界。
農家の人に息づく
『共有の智』こその社会に必要なのではないかと」
と語られてた
深い意味をこの映画を観ることで理解できた。

結局
生きることについて
考えることができた映画だった。

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