月別アーカイブ: 5月 2023

プーと大人になった僕

映画をみた。
題名からストーリーは想像できた。
幼いときの思い出を
封印しておとなは生きている。

忘れたのは
思い出だけでなく
大切なものを見失っていませんか?

おとなは
仕事という大義名分をふりかざして
仕事と言えば、それを優先していいものと
勘違いしてるのかもしれない。

診療していても
おこさんが病気になっていても
お仕事休めないから
病院に来れない。
先生、だから早く治して・・・という
気持ちがヒシヒシと伝わってくる。

でも、医者が病気を治してるわけではない。
熱がでたとき
この熱の原因はなんであるかはわかるから
養生のアドバイスはできても
病気とともに生活し
養生して治していくのは
医者ではなく、
ご自身、ご家族の力合ってのことと
わかって下さい。

仕事も大事だけど
仕事といって大切な物が何であるかを
教えてくれたのが
この映画だった。

こども時代に
大切にしていて、おとなになって忘れてしまっていた
気持ち、こころ、時間のゆとりを
思い出してと、
プーさんが訴えてきた。

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6/11(日)14時から KDDI維新ホール会議室

詳細は以下をご覧ください
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人生には知識と知恵が必要

映画「アフターヤン」を観た
これは夫婦の一人娘の兄として
家族の一員として迎えられた
AIロボット・ヤン。
そのヤンが故障して全く動かなくなった。
もちろん修理をしようとするが
ヤンの中心部のコアのを取り出し
新しいヤンとするか
それとも全く異なる
AIロボットに交換するか
厳しい選択に迫られる。

しかし
ロボットとはいえ
家族同様に過ごしてきたヤンを
今までのヤンとして
共に生きたい。
必死でヤンを治せる人を探す。
その過程で
ヤンのメモリーの中に
自分たちの知らなかったヤン
家族との思い出を
大切に保存していたことが
わかってきたのである

AIロボットなのに
共に生きてたいたということが
判明したのだ。
AIロボットのヤンにも
こころが芽生えていたという
衝撃の事実を
静かにバックで流れる
ピアノの調べがじわじわと
こころに迫ってくる映画だった。

この映画を観ながら
最近世間で騒がしている
チャットGPTのことが思い出された。

チャットGPTは
検索だけでなく
文章や映像を作ってくれたり
これまでの人類の知識を総動員して
瞬時に人間の代わりに
様々な働きをしてくれて
その知識量、仕事の速さは
驚くべきで
脅威にも感じてします。

これでは
人間は太刀打ちできず
AIに支配されてしまうのでしょうか?

人間が生きていくために
知識は必要です。
知識を手に入れるために
スマホをひろげただけで
知識がえられる世界。
それが悪いことではないけど
知識が表示されても
決してそこには知恵は存在しないことを
知っていないといけない。

知恵は
自分自身で考えることでしか
生まれてきません。
知恵は
知識を上手に使い、
そこに自分の考えを乗せたことで
初めて生まれるのです。

AIが知識の宝庫かもしれないですが
その知識をあなたがどう使うかが大事
そこにあなたの知恵が必要になるのです。

ですから
チャットGPTを使っても
自分の頭で考える
PCやスマホから解き放された時間
知恵を出す時間が必要なのです

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白隠禅師に学ぶ呼吸の大切さ

白隠禅師は
江戸時代の臨済宗の中興の祖と言われる
禅宗の僧です。

禅宗の僧で
だるまの絵など印象的な絵を
何枚も描いて遺されています。

ご自身は
現代で言ううつ病に悩まされていたそうです。
それには
座禅をすると
心身の健康に役立つことを確信し
座禅の呼吸法を健康に取り入れ
ご自身のうつ病が治癒させたとともに
周りの人の心を整える方法を広められました。

現代人は
精神的に病んでいたり、疲れきってしまう方が
多いのですが
江戸時代、それも白隠禅師のような
高僧でもうつ病になっていたのには
ちょっとびっくりしました。

白隠禅師が実践した呼吸法は
毎日寝る前に腹式呼吸をするだけという
今では寝てする禅とも言われています。

これも
深い呼吸をすると
副呼吸が刺激されて眠りが深くなります。

最近
眠れないと悩まれている方は
是非寝る前に
深い呼吸をする寝てする禅、おすすめです。

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目の前にいるあなたを喜んで診るのが僕の使命

小児科学会に参加した。
学会に参加すると
日頃めったにであうことのない
患者さんのことを勉強することになるので
大変勉強になる。

先日参加した学会では
小児科医に心肺蘇生術についての
講演を拝聴した。

心肺蘇生することは
僕のような開業医レベルでは
めったに起こらないかもしれないが
絶対出くわさないわけではないから
その時に備えた準備が必要なので
今回講演に参加したのだが
その時講演の先生が
ある言葉を紹介された。

アメリカの有名な小児救急医Anna Javisの言葉
「ひとりの重症のこどもを治療するために
100人の軽症のこどもを喜んで診ます」

患者さんは、自分から
重症ですといって診察室に
入ってくるわけではありません。

例え風邪で熱でた患者さんでも
結果は軽症であったとしても
患者さんは重症かもしれないと思って
来院されます。

コロナ感染症は
こどもにとってはあまり重症化されない
ことがわかってきましたが
流行中の時は
熱がでると大変な病気かも?
とても不安な顔してこられます。

コロナの不安があっても
目の前にコロナを不安がっているのに
政治の力で
きちんと診療する環境が整っていないから
という国の方針で
診療できなくなった時代になりました。

目の前の困っている患者さんに対して
何もしてあげられない
医者の力を制限されるという
ある意味医療の暗黒の時期が
この3年間でした。

コロナの診療をインフルエンザのように
できるようになりました。

僕はいち総合小児科医ですが
「目の前の患者さんが
例え軽症のこどもであっても
喜んで診られること」が僕の今のよろこびです

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土を喰らう十二か月

映画「土を喰らう十二月」を観た
主演は沢田研二と松たか子で
昭和のアイドル沢田研二がどんな演技をするか
楽しみにみた。

役柄は
作家水上勉さんが晩年暮らした
長野での生活を季節の移り変わりと
生活を描いた映画であった。

ほぼ自給自足の生活で
その時期にとれる野菜や山菜で
いのちを繋いでいる。

食卓に上がるのは
里芋に大根に、山菜に
人が集まったときのおもてなし料理も
ゴマ豆腐。
それに加えて漬物、味噌汁、ごはんで
おもな食事。

日常は
その野菜をつくる畑仕事
残りの時間は寝るか読書
そして作家業をおこなっていた。

その姿は
自然の恵みのなかで
自然に抱かれながら生きている
姿が描かれていた。

おもしろいことも
かなしいことも
今のニュースで報道されるような
ニュースとはほとんど関係ない世界で暮らす
生活を淡々と描かれていた。

その静かな生活でも
人は生き続けていく
その中でも、人を愛し
そして朝になり、夜になって、また朝を迎えるという
当たり前の時間が過ぎていく
でも、この当たり前の時間も
いつか終わりを迎え
来るはずの朝を経験できなくなる日がくる。

だから今日、今という時間が
貴重で大切なことを静かに教えてくれた映画だった。

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夢をあきらめないで

「ミセスハリス パリへ行く」という映画を
観ました。

この映画をひと言で言うなら
おとなのシンデレラ物語。

戦争未亡人で掃除婦として
慎ましく暮らしてきた主人公のハリス。
ハリスには
綺麗なドレスに憧れていた。
そんな時
クリスチャン。ディオールのドレスを
観てしまい
ディオールのドレスを着たいと
強く思うようになったのです。
しかし、お金がない・・・・
でも、ドレスを着たいという気持ちが
日に日に強まるばかり

すると
ご主人の遺族年金が入ってきたり
ドッグレースの賭けなどで
偶然にもお金が手に入り
パリのディオールのドレスを買う
算段ができたのですが・・・・
その後の話は、ネタバレになるので・・・

ディオールと言えば
今もそうですが、
創業当時は
特権階級しか手にできないブランド。
主人公のハリスさんのような
一般庶民が手にできるような着物ではないのです。

ディオールの人にも
お金があっても
ここのドレスを着て出かけることがあるの?
と笑われたりするのですが

ハリスさんは
ドレスを着たい一心で
動いていくのです。
その強い願いに対して
ラッキーが続いていくのです。

年取ると
若い時の夢を忘れてしまおうとするでしょう。
それは無理だ、高望みだと
あきらめようとするでしょう。
そして
実際あきらめてしまうかたがほとんどでしょう。

でも、あきらめることは簡単なので
多くの人は
簡単に夢を手放してしまいます。

でも、手放す、手放せたと言うことは
それだけの夢なんだと
思われても仕方ないですね。

確かに
あなたの夢は
家庭を守るため、社会を支えるために
優先順位はさがる時期もあったかもしれません。

でも
子育てなどが終わった第2の人生で
あなたの夢を叶えることが可能になのです。
ですから
何歳になっても
あなたの夢をあきらめないでと
この映画は教えてくれたのでした。

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自然の恵みに感謝の気持ちを忘れてないですか?

最近読んだ本に
次のようなことが書かれていました。

「泉の水がきれいなら
ボウフラはわきません。
流れがよどむと、その中にばい菌がわきます。
その姿があなたなのです。」

こころの中に
よどみがあるから病気になるのです。

よどみが生じる理由は
生き方に問題があるからです。
自分勝手な枠を作って行動していないだろうか?
ひとりで頑張りすぎていないだろうか?
からだにいい食べ物があるときくと
食べ物という物質にめを向け
その食べ物自体に感謝する気持ちを
忘れていないだろうか?

いつも自分中心に考え
生活していないだろうか?

自分中心で生きているのは人間だけ。
人間以外の静物は
自然からの恵みをそのまま受け取っている。
自分中心ではなく
自然からいただける物をいただいている。

生きていく本能のままに
ただ純粋に
生きていくために自然の恵みをいただいている。

お金儲けのためや
自分だけが良くなればいいという
考えもない

そう考える生物学的生き方を
欲まみれになってしまった人間は
気づかないと行けないのかもしれない。

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おかげさま

ウクライナのゼレンスキー大統領を迎えた
G7広島サミットが無事に終わりました。

広島で行ったこと
戦禍の真っただ中にある国の大統領を含めて
原爆資料館を観てもらうなど
戦争に対して大きな意味があると思いたい。

みなさんはどう思われましたか?
僕はゼレンスキー大統領の
涙を浮かべながら演説した姿に
うわべだけでない真の平和が一日も早く
訪れて欲しいと思いました。

世界では、戦争がある中で
僕は、今日も
一日無事に終わることができました。
働くことができました。
美味しくごはんが食べれました。
温かい布団の中で眠ることができました。
こんな危機的な状況でも
いつものように過ごせた時
浮かんできた言葉・・・それは
「おかげさま」

今日こうして過ごせたのは
家族のおかげ
身近な人のおかげ
生きていくための食べ物をはじめ
命の源を届けてくれた多くの人々のおかげ。
また、目に見えるものだけではなく
ふとした瞬間に心を癒やしてくれる
道端に咲いた花、心地よい風、温かい日の光、ぬくもり
目に見えない自然のおかげもあります。
今生きているのは
当たり前のことではなく
有形無形の有り難い「おかげ」をいっぱい
いただいているからだと思います。

今生きられるのは
自分ひとりだけの力じゃない
様々のおかげさまの中で生きているんだと思えたら
全てのものに素直に「ありがとう」と言えませんか?

おかげさまと思えたら
少々不自由なことがあっても我慢もできませんか?
今回の緊急事態宣言が
お互いが「おかげさま」と言いあえる社会作り
のきっかけになり
誰もが平和だと思える世界が待ってること
を願うばかりです。

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病気になったときに表れる課題

病気になると
特に癌などの慢性疾患になると
それまでの「健康で平和な毎日」が続くと
思っていた世界が
突然変貌し、目の前に
それまでとは様変わりした世界が出現。
つまり、様々な喪失感や不安といったものが
目の前に表れてきます。

そして病気の存在に気づいたときに
2つの課題が表れるのです

①「健康で平和な毎日が失われた」
という喪失感にむきあうこと
②「様変わりした現実をどうすごしたらいいか
そこに意味をみいだせるか」を考えること。

そしてその課題に向き合ったとき
今日一日過ごすことが当たり前でないことに気づき
感謝の念が湧くことでしょう。

病気になった後
この貴重な時間を
どのように過ごすか一生懸命考えるように
なるでしょう。

それに気づくために
人は病気になるのかもしれません。
病気はあなたを苦しめるために
存在しするのかもしれません。

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川っぺりのムコリッタ

「川っぺりのムコリッタ」という映画をみた。
題名をみても
どんな映画?かもわからず
カモメ食堂の原作者萩上直子さんの作品だから
じんわりとした映画だろうと
正直あまり期待せずに観にいった。

見終わった後
今観とかなくてはいけない映画でした。

「ムコリッタ」とは
「ささやかなしあわせの瞬間、今この時」
をあらわした
仏教の言葉。

その題名の通り
お金がなくてても、いや
お金がないからこそ
温かいごはんが食べれる
お風呂に入れる
そんな些細なことがしあわせなことなんだよ
と映画は教えてくれる。

川とは
この世とあの世の境を表してるよう。
人は死ぬと
誰もが骨になってしまう。
その骨は何も語らないが
骨になる前には
からだの中には魂があり
死んだ瞬間に魂は、ゆらゆらと金魚のように
空に昇っていくのだと。

魂は人には見えないけど
抜け殻として残った骨を
その人の変わりとして、人は扱っている
本当はそこにはいないのに。

最近”生と死”についてよく考えるが
その生と死について考えさせられ
今を生きることの大切さを表現した映画だった。

自分では決して選ばないような
マイナーな映画でしたが
観て良かったと思えた映画だった。

これも縁なんでしょうね

 

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