すべてうまくいきますように

映画「すべていきますように」を観た。
この映画は順風満帆な人生を送っていた老人が
突然脳卒中を発症し、倒れ
一命をとりとめるが
後遺症が残り
この状態で生き続ける人生を
悲観し
安楽死を望むようになり
その願いを叶えるために!?
娘達の奮闘を描いた映画だった。

フランスの映画だが
フランスでも安楽死、尊厳死は
認められてないようで
尊厳死を合法化しているスイスの尊厳死協会に
その段取りをお願いする。

その段取りを
勧めるなかでの
本人の、家族の、友人達の
そして本人の人生の葛藤を描いている。

主人公の娘さんは
父親の希望にそって動いていくが
父親が生きる希望を持ってくればいいと願うが
本人も
麻痺は回復する面もあったり
孫の成長する姿を観るのを楽しみにしていたり
生きたいと安楽死をあきらめて欲しいと思う気持ち
安楽死を合法的に勧めるために
法的な手続きを踏まないと行けず
警察を含めた法的な困難な問題を
乗り越えていかないと行けない・・・
そして、父親はスイスで安楽死が希望通りに
なるのか・・・という映画だった。

自分も脳卒中を経験し
その後麻痺は残っている。
ある意味、この老人のように
今までとは異なる面もあるが
死のうとは不思議に思わなかった。
そのおかげでか?
今も脳卒中前と同じ生活を営めている。

でも一歩間違えれば
生きていく希望を失っていたかもしれない
と映画を観ながら
自分の病気を振り返りながら
人ごととは思えず
そして
死の危機を乗り越えることができたことに
改めて感謝することができた
映画だった。

☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著「どう生きてどう死ぬか 脳出血を経験した小児科医が観た生きる道」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。

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