睡眠の役割

入院中から、今もそうですが
楽しみにしている時間は
睡眠時間です。

入院しているときから
リハビリが終わって
夕食を食べて、ホッとした
全く自由な時間がとても楽しみでした。
そしてゆっくりしてると
自然に眠くなる
19時のニュースを見ている内に
眠ってしまいました。

その時間の心地よいこと。
寝る時間は僕にとっては
とても楽しみな時間でした。

よく寝れることは
しあわせな時間だと思っていました。
よく寝れるというか
すぐ眠ってしまうのはなぜ?と
入院中、主治医の先生にお聞きしました
先生は、頭がそれだけダメージを
受けていたるのですよ。
だから、寝ることは悪いことではないですよと。

確かに
それだけ脳のダメージが強い
寝る=脳の修復と納得していました。

しかし、今も
寝るのが楽しみで
21時には床に入っている習慣が
続いています。
今でも寝るのが楽しみなのです。

これは
肉体だけの問題ではないのでは?
と最近気がついたのです。

眠っているときに
純粋に自らの内的な世界に
戻っていく時間だと気づいたのです。

内的世界とは
自分そのものの意識の世界
自分以外の人の影響を全く受けない世界。

覚醒している時間は
社会や人間関係など
あらゆる外的世界からの刺激に常に晒され
その刺激に対応するため
多大なエネルギーを費やしているのです。
内的のエネルギーがどんどん消費していき
自分自身の持っている
内的、いのちの世界から
どんどん遠ざかって行ってるのです。

睡眠は
疲れをとるという意味合いもありますが
自分自身だけの内的世界に戻れる
唯一の方法なのです。
眠りは、起きているときには感じられなかった
素晴らしい世界に行く唯一の方法だったのです。

だから寝るのが楽しみだったのです。
夢を見ることも
大きな意味があるのだと思います。

内的世界に向かう意識の状態が眠りであり
外的世界に向かう意識の状態が覚醒です。

最近Youtubeなどの
動画を見る機会が増えていますが
動画は、注目させることを意図して
作られています。
ですから
動画を見れば見るほど
外的世界へ引っ張られ
内的世界からは遠のいて行くのです。

外界の社会を知ることも
大事かもしれませんが
より重要なのは
内的世界の自分自身に適応することです。

ですから
眠る前くらい
スマホは切って
外的世界のことを忘れ
自分自身の命と対話をして
眠りの世界へ入っていくことは重要だと思うのです

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