日別アーカイブ: 2023年9月8日

アトピー性皮膚炎は毒出しできていない証拠

夏になると皮膚のトラブルに
悩まされることがよくあります。

元々皮膚が弱かったり
アトピー性皮膚炎の治療中であったりすると
気を緩めると
あっという間に皮膚の状態が悪化。
夏は皮膚にとって
とても酷な季節なんです。

そこで、今日は
アトピー性皮膚炎について
少し考えてみたいと思います。

アトピー性皮膚炎を含んだ皮膚のトラブルは
皮膚に現れた警告反応だと考えています。

アトピー性皮膚炎は
医学的には
「かゆみの強い湿疹が
ほぼ全身に長期間存在するため
眠れないほどのかゆみを伴う」
皮膚疾患です。

かゆみがつらいので
かゆみを克服しようと
医療者は原因、治療法を研究史
患者さんにその方法を伝え
患者さんはその指示に従って
薬を飲んだり、塗り薬を塗って
スキンケアをしたり
食事に気をつけみな苦労しながら
病気を克服しようとがんばっています。

しかし
頑張っても、中々
克服できず、悩んでる方が多いのが
現状でしょう。

これだけ、患者さんも医療側も
頑張っていても克服できないのは
病気に対する考え方から
見直さないと活けないのでは
思うのです。

湿疹がでる(表れる)のは
僕たちに何かを教えようとしている
サインではないでしょうか?
そのサインに応えてないから
湿疹は出続けるのではないでしょうか?

昔は
アトピー性皮膚炎を言う病気は
それほど多くはありませんでした。
増えたのは
戦後の高度成長期後に生まれたこどもに
多いのが現状です。

つまり
食生活が変わり
生活様式もそれまでとは
大きく変わってしまいました。

皮膚の働きを考えたとき
皮膚は解毒、毒出しをする器官でもあります。
つまり、
体内に入ってきた危険なものを
外に出し
あぶないということを
かゆみをだすということで
伝えているのかもそれません。

また、アトピー性皮膚炎があると
卵が悪い、ダニが悪い?と短絡的に考えてしまいます。

本当に、卵が悪い?ダニが悪いのでしょうか?

からだは
卵が処理できないからだになっている
ダニに近寄れないからだになっている
ことを知らせてくれているのです。

卵を除去して
ダニを排除する生活環境で過ごせば
皮膚症状は影を潜めるでしょう。
でも、それは根本治療とは言えないでしょう。

卵が食べられるからだになること
ダニと共存できるからだを取り戻すことが
必要なのです。

免疫を司っているメイン臓器として
最近注目しているのは
小腸であることがわかってきました。

これからは
皮膚だけでなく
小腸に注意して治療していくことが
アトピー性皮膚炎の根本治療に
近づくのだと思います。

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