年別アーカイブ: 2023
おもてなしの心
“おもてなし”と言う言葉は、
日本人の良い心を
表す言葉として世界的に注目されています。
“おもてなし”と
よく似た言葉に
“サービス”という言葉があります。
おもてなしとサービスの
違いはなんでしょう。
サービスは
相手が見える(気づく)前提でやるものです。
相手が満足する行為、行動が
サービスです。
もしその行為が
相手に嫌な気持ちにさせてしまったら、
サービスでなくなります。
そして
サービスする側とされる側が
対等な関係だとは言えません。
一方、
”おもてなし”は、
もてなす側(主人)ともてなされる側(客)双方が、
共に創りあげていきます。
“おもてなし”の語源は
“表なし”からきていると言われています。
つまり、
相手に気づかれずに、
さりげなく相手のためを思ってやる。
そして
相手もある意味で
そのことに気づかない心遣いのこと。
お互いのことを思いやりながら
自らの役割を果たしていく。
ある時は主人が客のように、
客からもてなされます。
そこにあるのは
相手を思いやる気持ち。その行為が
おもてなしです。
“おもてなし”
常日頃相手の事を思い、
相手の喜ぶ姿を喜びとする、
日本人の目指す生き方を示した
言葉じゃないでしょうか。
いつも
“おもてなしの心”をもって
過ごしたいですね。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著「どう生きてどう死ぬか 脳出血を経験した小児科医が観た生きる道」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
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あなたはあなたであって、あなたではない
人間と宇宙には深いつながりがあって
僕たちのからだを構成しているすべての物質は
星が光り輝く過程で作られたと言われています。
宇宙の始まり
ビック・バーンという大爆発が起こりました・
その時、宇宙空間にばらまかれた
星のひとかけらから
地球ができ、人間をはじめ
すべての生物が生まれたというのです。
ですから、僕たちは
星のかけらでできていて
宇宙、自然から分けられたと考えると
僕たちは、間違いなく自然、宇宙の一部なのです。
ですから
自然を崩す、宇宙全体の法則に反する
行動をすることは
自らを傷つけているということになるのです。
それでは
生きるということは何でしょう・
生きるとは
あなた自身の物語を作ることだと思います。
その物語の中で
あなたが主人公になってできた物語が
あなたの人生なのです。
物語は
自分ひとりでは成立できません。
自分と自然との関わり
自分と自分以外の相手との関わり
から成り立っている。
その関わりは
素敵な関わりだけでなく
見にくかったり、悲しかったり
困ったこともあるでしょう。
それでも
あなたのからだを構成している
60兆個のすべての細胞が
あなたの人生に関わっているのです。
中々実感するのは
難しいですが
あなたはあなた以外の存在で
あなたはできているのです。
あなたはあなたであって
あなたではないのです。
ちょっと不思議ですね。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著「どう生きてどう死ぬか 脳出血を経験した小児科医が観た生きる道」を
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心の栄養も大事
何を食べるかって
とても大事なこと。
だから
ファーストフードばかり
インスタント食品ばかり
大量生産された、お弁当や食品ばかり
スナック菓子ばかり
こんな食事はお勧めしないけど
もし、こどもにこんなことを言われたら・・・・
僕が好きな食べ物はM店のハンバーガーです。
近くにあるM店に
日曜日の朝に時々食べに行くことがあります。
いつも忙しくしているお母さんも、
朝ご飯を作らなくてすむとニコニコしてます。
みんなが笑顔になれるハンバーガーが大好きです」
ファーストフードは栄養面などの点で
オススメはできないし
食べるのを極力控えるべきものです。
でも
食べることは栄養だけが目的じゃない
家族そろって
家族全員笑顔になって、
みんながしあわせな気持ちで
食卓を囲めた食事なら
栄養面以外の大切さがあります。
だから
そのことを理解して
食べるならたまにはOKですよね。
こころの栄養も大事ですから
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著「どう生きてどう死ぬか 脳出血を経験した小児科医が観た生きる道」を
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神は存在するの?~仏教からの考察~
神はいるのか、いないのか
神を信じるか、信じないかで
その人の人生の生き方は変わってくる気がします。
聖人と言われる
マザーテレサは
神の実在を死ぬまで信じていなかったとも
言われています。
キリスト教や神道には
世界創世の記述はあるけど
仏教ではこの世のはじまりについて
我々には伝わっていません。
しかし、仏教では
来世の存在
永遠に続く輪廻転生の存在
そのために今生での解脱について
説かれています。
仏教はキリスト教や神道とは
その点が一線を画している点のような
気がします。
もう少し具体的に言うと
お釈迦様の拓いた古式仏教では
あくまで、個人個人が自分に合う
修行をおこなうことによって
人生の苦悩である(生・老・病・死)を克服し
確かな安らぎの道をみつけることを
大きな目的にしています。
神のような超越者にすがるのではなく
瞑想などによる修行をすることを
推奨しているのです。
そこには、仏教の考え方に基づいています。
仏教では
宇宙のすべてのものは
過去から永遠に続く未来へと向かって
進んでいき、
その間、すべての生き物は輪廻転生をくり返していく。
つまり
すべての生物は
生・老・病・死という苦悩を
永遠に持ち続けて生き続けるのです。
その永遠に続く四苦の断ち切るために
瞑想をくり返し、解脱することを目指すのです。
そして四苦からの解放された咲くには
時間も空間も存在しない
完全なる無の世界に到達できるのです。
その無の世界に行けるのは
苦悩から解放された解脱者だけが行くことが
赦される。
今までその世界に行けたのは
悟りを開いたお釈迦様なのでしょう。
その世界には
解脱者、神のような存在の方が
いらっしゃるような気がします。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著「どう生きてどう死ぬか 脳出血を経験した小児科医が観た生きる道」を
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お盆休診のお知らせ
台風6号の影響はなかったですか?
台風7号も日本列島に向かってるようで・・・
被害がなく、通り過ぎてくれればと願うばかりです。
当院では
本日11日から16日まで
お盆のお休みをいただきます。
急病の場合は
休日診療所、やまぐちこども夜間診療所など
救急病院を受診していただければと思います。
ご迷惑をおかけしますが
ご了承ください。
毎日暑いですが
暑さ対策をしっかりして
二度とない今年の夏を楽しんでください。
サンタキッズ&ファミリークリニック
池内克彦
無邪気なくらし③
邪気を生み出さないためには
素直で思いやりに満ちた
やさしい心持ちを自分の場者で育て
大切にすることを忘れず
「ありがとう」という感謝の気持ちを
人だけでなくどんなものにも向けることが
邪気を生まない生き方なのです。
でも、もし邪気が生まれてしまったら
生まれた邪気をため込まずに
外に流すことがポイントです。
外から入り込む邪気からは
自分を守ることもできるのです。
そのために邪気に気がつく
素直な心が大切なのです。
邪気から守る方法は
腹式呼吸です。
お腹に気を入れておくことになります。
流す方法としては
手を洗うこと
天然塩で手をもむといいです。
そして
水をよく飲むこと、お風呂に入ることも
邪気を流すことになります。
邪気は背中にたまるとも
言われるので、
背中を叩いてもらうのもいいでしょう。
また自然に触れることも
邪気を祓うことになります。
邪気を祓う方法は
そのものは色々ありますが
忘れてはいけないのは
朗らかに笑顔で過ごすことなのです。
邪気がよりつかないのは
こどものように日々楽しんで生きること
つまり
無邪気に生きることなのです
無邪気なくらし②
前回のブログで
気のうち邪気というものがあり
邪気が病気などの原因と
なり得ることがあることをお話しました。
邪気は避けたい気です。
邪気に満ちている人は
傍からみてもすぐわかります。
邪気に満ちた人は
笑顔が少なく怒ってばかり。
顔つきも疲れていて
近寄りがたいオーラを発しているように
感じてしまう。
そして
行動も、愚痴や文句ばかりいって
発する言葉も汚く
何か重い者を背負っているような感じがします。
からだに対しても
とても気を遣っているのですが
周りの人に
これは駄目、この食べ物は駄目
あの人の事は駄目、納得いかになど
いつも棘のある邪気のこもった言葉をいい
邪気に満ちた行動をしていては
健康にはなれません。
邪気をため込んでいては
本当の健康にはなれません。
邪気は怖い物です。
まずは邪気をできるだけ取り除いた上で
からだを労らないといけません。
気とからだのバランスが必要なのです。
そして邪気の怖いところは
人から人に伝染すると言うことです。
特に季節の変わり目や
心やからだが使えるときは
外からの邪気が入り込みやすい時期なので
要注意です。
次回は邪気を生み出さないには
どうしたらいいかをお話ししようと思います。
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無邪気な暮らし①
健康であるためには
身体面だけでなく
精神面も調和がとれていることは
大事だと言われますし
僕も診療中にそう感じることも多々あります。
このことは
現代医学が発見したことではなく
昔からわかっていたことです。
昔から
病は気からと言うように
病気の原因に気問いものがあると
知っていたのです。
気はエネルギーとも言えますが
気の存在を目でとらえることはできません。
そして、また
気にはいい気と悪い気があることを
昔の人も感覚的にわかっていました。
からだに悪い気のことを
昔から邪気といって恐れていました。
邪気は
自分の心や思いから生まれる
エネルギーのことで
自分に撮って好ましくない心に働きます。
現代風いえば、ストレスということでしょう。
邪気とは
例えば怒り、恐れ、ねたみ、意地悪、恨みなど
気持ちを不安定にさせる
ネガティブな感情だととらえることもでき、
その感情がこころに働きかけると
自分勝手な考えになり
不必要な欲望に囚われてしまい
人を理由もなく攻撃するような
言葉や行動の源になってしまいます。
邪気はどんどん自分の中にたまってきます。
その邪気が気づかないうちに
からだの中にたまってしまいます。
たまっていることになかなか気づけません。
からだのなかにたまった邪気が
充満して、毒として
からだに働き変え
次第にからだを蝕み、病気へと進行していきます。
こんな怖い邪気をなくす生活を
して欲しいと思います。
邪気をなくすためには
どうしたらいいのか
次回考えてみましょう。
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お金と友達になる
お金とあなたとの関係は?
と質問されるとどう答えますか?
僕はお金とは
友達と同じように付き合うのが
いいのでは?と思っています。
世の中には
友達の多い人も、少ない人もいますよね。
お金を友達と同じように考えるとしたら
友達に好かれるためには
友達が嫌がるようなことは
してはいけない。
友達を大切にして
友達を労ろうということです。
友達に多くを求めてはいけません。
友達にうそをついたり
友達との約束を破ってはいけません。
友達が喜ぶことをしましょう。
友達を活かすことをしましょう。
・・・・
友達と仲良くなるための
考え方や行動は尽きません。
友達に対する考え方も
お金に対する考え方も
同じではないでしょうか?
お金に生涯恵まれる人は
お金自身を大切にしていて
お金を活かして
お金の嫌がる使い方は絶対しないのです。
お金を自分の大切な友達として
大切な友達と同じように接すれば
お金は、あなたの親友のように
自分を大切に扱ってくれて
自分を活かしてくれて
あらゆることからも待ってくれて
何かあれば全力であなたを
助けてくれる存在になってくれるはずです。
お金であっても友情が生まれるはずです。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
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野口晴哉の言葉
ナチュラルメディカルセンターでの施術は
野口整体をベースにして行っています。
野口整体は
野口晴哉氏によって創設されました。
氏は若い頃から天才的な治療家として名声を得ていました。
その施術は独特で
氏自身何もしない治癒術が大切なことを述べています。
「病人が弱ると
いよいよ焦って何彼といろいろのことをするが、
それがいよいよ病人を弱らせる因になるといふことに
気づかねばならない」(野口晴哉)
「一人一人が自分の生きている力を自覚する。
自覚してそれを発揮できるように
誘導していくことが本当だと気がつきまして、
治療術という面を全部捨てたのであります」(野口晴哉)
「人間の価値は、その自発的行動にある。
教育の目標は、自発性を養うことにある。
自発の行為だけが、人間の自然の動きである。」(野口晴哉)
という言葉を野口晴哉氏は残しています。
確かに
人間の体は、自然治癒力が備わっているので、
自我の統制を弱めるとほつれが解けるように、
体が自然に動いて健康を回復するのです。
「熱も、痛みも、嘔吐も下痢も、また風邪も、
すべて人体の抵抗作用であり、
蛇が皮を脱ぐのと同じ更新作用であり、
古びた組織を改造し、鈍った機能を旺盛ならしむる作用である。
それを妨げれば、
自律作用が鈍り、麻痺を克進させることは、
自明の理である」(野口晴哉)
「怒り来らば
怒り悲しみあらば悲しみそのめぐるものめぐるが如く
めぐらして息乱すこと無きは全生の人也」(野口晴哉)
ボディワークでは、
緊張をほぐす筋膜の自発の動きを、
アンワインディング と言います。
中国の道教気功には、
からだが自発的に動く
「自発動功」という功法があります。
自発動功は、胡耀貞という武術家の医者が、
治療につかっていました。
丹田を練って、
丹田を意守できるようにしてから、
体を思いのままに動かして、
段階的に体が自然に動くように練習して
「自発動功」に入りました。
ところが、80年代に大流行した気功の鶴翔庄は、
段階を踏まずに
最初から「自発動功」が入っていたので、
気が狂ったように勝手に体が動き出して、
パニックになる人が大勢いて問題になりました。
80年代の中国は、文革の後だったので
精神的な傷を受けた人々が多く、
ダムが決壊したように抑圧したエネルギーが噴出して
激しい動きが出てしまったのです。
現在の気功は、「偏差」のような
不安定なことが起きないように、工夫しています。
井村宏次によると
明治末から昭和初期にかけて霊術家と呼ばれる治療師が
3万人ほどいたと言われています。
古神道の鎮魂法は、
神霊の世界に入るときの自発の動きを、
霊威(みたまふり)と呼んでいます。
大霊道の田中守平は、
自発の動きを霊子顕動法と呼び、
大霊道は中国の気功に影響を与えました。
昭和の霊術家によって、
自発の動きは様々な名称がつけられていました。
野口晴哉は、10代の頃
昭和の霊術家の松本道別(1872〜1942)から霊動法を学び、
北海道の桑田欣児から自動法を習ったといわれています。
野口晴哉は、天才的な治療家でしたが
ある時、子供の夜尿症を治した所、
今度はその子供に盗癖が出てきた事がありました。
夜尿症が
親の注意を自分に向けさせる子供の無意識の行動だったのです。
それを無視して、
物理的な体だけを治しても
夜尿症の原因となる
心理的な問題は置き去りにされたままなので、
今度は盗癖という別な問題で浮上して来たのです。
ある時に、痛みでまともに歩けない中年の女性が、
野口晴哉の所に治療におとずれました。
夜尿症を治療した子供が今度は盗癖になったことで、
野口晴哉は自分の指導に疑問を持っていたので、
ただ痛みがある身体に手を当てたままでいたところ、
おばさんの体が勝手にグネグネ動き出して、
しばらくしてから動きが止まりました。
そうすると、痛がっていたおばさんが
「お陰様で、すごく楽になりました」と
帰ってしまったことが起きました。
野口晴哉が何もしないのに、
そのおばさんは自ら勝手に動いて
身体を治してしまったのです。
それ以来、
野口晴哉は治療家をキッパリやめて、
自然に動いて体を治癒する動きを
活元運動(かつげんうんどう)と名付けて、
宗教色などの余計な要素をすべて取り去って、
体を育てる「体育」の体操としました。
野口晴哉は活元運動での
不調を回復する身体の自然な自発の動きを
錐体外路系(すいたいがいろけい)運動と呼んでいます。
野口晴哉は30歳の時に
体育団体『社団法人整体協会』を
文部科学省(旧文部省)の認可を受けて設立しました。
野口晴哉の妻、
野口昭子は公爵近衛文麿の長女でした。
近衛文麿は
五摂家筆頭の家柄(天皇家の皇后が選ばれる華族)の政治家で
戦前に総理を3回つとめていました。
近衛文麿は終戦後に
「戦争前は軟弱だと侮られ、戦争中は和平運動者だとののしられ
戦争が終われば戦争犯罪者だと指弾される、
僕は運命の子だ」と語り、
A級戦犯に指定されて服毒自殺を遂げています。
野口昭子の母は
肥後宇土藩主細川行真の次男、
毛利高範の次女千代子です。
野口昭子は最初、公爵島津忠秀に嫁ぎましたが
近衛家お抱えの整体師野口晴哉と恋に落ち、
駆け落ちして野口晴哉と結婚しました。
野口昭子の妹の温子は細川家に嫁いでいます。
その温子の長男が細川護熙元総理大臣です。
細川護熙は
社団法人整体協会の会長理事をつとめています。
2011年5月15日付『東京新聞』朝刊「家族のことを話そう」に
細川護熙の妻佳代子夫人の逆子の長女が
自然分娩で無事出産した話が載っています。
『長女が妊娠中、胎児が逆子になっとき、
私はおなかをさすって“テレパシー”を送りました。
「生まれてくるときひっくり返るのよ」「この日に生まれてね」と。
すると逆子が治り、唯一空けていた予定日に生まれました。
私の“テレパシー”はよく効くんです。』
『イスラエル人の母親が逆子に困って訪れた時、
野口晴哉はヘブライ語は話せないので
仕方なく日本語で胎児に、
「オイ逆さまだぞ。頭は下があたりまえなんだぞ。」と言ったら、
胎児は正常に戻ったという。』(朝日新聞夕刊 2004.4.9)
逆子に語りかけると
赤ちゃんがお腹の中で向きを変えて逆子が治る
細川佳代子夫人の話は物質科学だけを信じている人には
危ない人と思われると思いますが
野口整体ではよく知られた話です。
野口 昭子の『回想の野口晴哉』には
野口家に包丁を持ったヤクザが押し入った時に
晴哉が金縛りで強盗を追い返す話が載っています。
『私(昭子)はびっくりして、
「それは催眠術の一種なの?」と訊いた。
「不動金縛りの術って言うんだ」( 晴哉)と
何でもないように言う。
一体、何時、何処で、こんな術を習得したのだろう。
「私も修行して出来るようになりたい」と言うと、
先生(晴哉)は全く意外な返事をした。
「修行なんて無駄なことさ。
みんなお互いに暗示し合って、
相手を金縛りにしているじゃないか、
自分もまた自分を金縛りにしているじゃないか。
人間はもっと自由な筈なんだ」(晴哉)』
野口晴哉は17歳で
日暮里に道場を開き「全生の詞」を掲げて整体指導をしていました。
全生の詞 野口晴哉
我在り、我は宇宙の中心なり。
我にいのち宿る。
いのちは無始より来たりて無終に至る。
我を通じて無限に拡がり、我を貫いて無窮に繋がる。
いのちは絶対無限なれば、我も亦絶対無限なり。
我動けば宇宙動き、宇宙動けば我亦動く。
我と宇宙は渾一不二、一体にして一心なり。
円融無礙にして已に生死を離る。
況んや老病をや。
我今、いのちを得て悠久無限の心境に安住す。
行住坐臥、狂うことなく冒されるることなし。
この心、金剛不壊にして永遠に破るることなし。
ウーム、大丈夫。
野口晴哉氏の意志を引き継ぎながら
診療を行っています。
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