無色(むしき)

仏教用語、般若心経に出てくる
言葉です。

般若心経では”無”という言葉は
よく出てきます。
“無”には
お金がないなどという”ない”という
ことではないのです。
“ない”ではなく”む”なのです。

つまり
「ある」とか「ない」とかに
こだわらない。
たとえばお金などのものに
執着するなという意味なのです。

それなら「色」とは、なんでしょう。
色んな解釈があるようですが
色の意味には
からだの働き方という意味が
あると思うのです。

つまり
心臓が動いている
血液が流れている
呼吸をしている
これらのことは、自分のからだのことなのに
自分でどうしようもないこと。

何もしなくても
生きているのです。
意識しなくても
成長していき、今の時に合わせて
からだは変化しているのです。
この自分では律せないこと
自分のからだについてでさえ
頭で考え、いいだの、悪いだの
上から目線で考えていませんか?

真実は
僕たちの分別や理屈を超えたところに
あることを知らなければならないことを
この言葉は教えているのです。

生命や理屈に執着せず
現実を「無色」でとらえて生きましょう。

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