この言葉は
室町時代に活躍した能楽師である世阿弥が
書き残した「風姿花伝」にある
言葉です。
この言葉の意味を世阿弥は
「演者が自らのからだを離れて
客観的な目線を持ち、
あらゆる方向から
自分の見る大切さ」を語っています。
つまり
いい演技を行うために
自分自身の演技にだけ集中すればいい
ということではなく
周りを見わたし
前からも、後ろからも、斜めからなど
多くの角度から見てみなさい。
全体の中から自分の立ち位置を
確認しなさいという言葉だと
理解しました。
そして
この言葉を聞き考えると
僕たちのからだについても同じ。
様々な角度から今のからだを見て
周りとの関係性も理解し
状態を把握し
診断、治療に当たらないといけないことを
改めて気づかされた言葉です。