月別アーカイブ: 5月 2024

人を許す

人には喜怒哀楽という感情をもっています。
感情のなかでも
苦しみを生み出し続けるので
もちたくない感情のひとつは
怒りの感情だと思います。

怒りとひと言でいっても
様々なものに対して
怒りをもつでしょう。

特にマイナスに働いてしまい
自分を苦しみの世界に引き込んでしまうのは
人に対して起こる怒りでしょう。
人に対する怒りをおさめるためには
許すことです。
許すことで、どんなに自分が楽になることでしょう。

許せない人がいるということは
こころにわだかまりがあるということ
それだけ苦しい思いが続くのです。

逆に
人を許すことは
自分を許すことにもなります。
自分のことをひどい危害、裏切りをした人でも
相手を八つ裂きにしたいくらいの相手でも
あなたは許さなければいけないのです。

なぜなら
あなたも同じ思いを
誰かにしているかもしれません。
あなたもあなたが知らないうちに
許されているからです。

人を許す人生を送っていると
あなたの人生を生きていくのが楽になるでしょう。

☆5/19「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
&ヴァイオリン&ピアノコンサート
多くの方にお越しいただき
無事終了することができました。
みなさんの温かい気持ちに支えられた時間でした。

どうもありがとうございました。

今回のコンサートの収益の一部を
赤い羽根共同募金を通して
能登地震復興支援のために102205円を寄付したことを
ご報告させていただきます。

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アルツハイマー病

年をとると
なりたくない病気のひとつに
アルツハイマー病や認知症がある。
年をとると物を忘れやすくなったり
物事を憶えられなくなる。

これを人は老化の仕業と考えるから
年をとりたくないと考えてしまう。

でも、病気になるのは
病気なりの意味があると考えると
認知症になるのにも
大切な意義がある気がしてくる。

アルツハイマー病や認知症と診断されたかたは
じつはありのままの自分を
さらけ出して生きている姿なのかもしれません。

世間体など気にせず、自分らしく生きようとする姿が
周りから見ると
異様に見えてしまうのかもしれません。

自分に正直に生きようとするので
周りとの軋轢が生じ
傷つきやすく、感情のバランスもすぐ崩れてしまう。

これまでと違う人になったように
周りの人は受け取るので
人が変わった、人格の病だと思ってしまう。

でも反対に考えると
世間体を気にして、本音と建前を
正しく?使い分けている僕たちの方が
問題であるのかもしれない。

アルツハイマーになると
自由すぎてこれまでの姿が変わることに
周りは悲しみ、元に戻って欲しいと願う。

そこで、忘れてはいけないのは
認知症になっても
わたしはわたしであり
世界に二人とはいない唯一の存在なのです。
感情だってある、もちろん自尊心も備わっていることを
忘れてはいけないと思いうのです。

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&ヴァイオリン&ピアノコンサート
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音楽に耳を傾けると

ひとりでいる時に
よく音楽を聴きます。
室内楽の曲を聴いて
こころを落ち着かせたい時もあるし
ちょっと自分の気分をあげたい時には
オーケストラの曲を聴きたくなる時もあります。

音楽は
楽器によって様々な音色がちがうし
その楽器の音色のちがいによって
異なるハーモニーを醸し出す。
そして同じ音楽でも
こちらの気分でも
聞こえ方や感じ方が違います。
まさに、音楽は
その時その時で
僕に語りかけることが違ってきます。

そして
そのことは人生でも
同じだと気づきました。
生きてるうちには
悲しいこともうれしいことも
一寸した些細なことで合っても
様々なことがハーモニーを作って
自分だけの人生を醸し出している。

音楽にはどの音も外せない音があるように
人生にも全て意味がある。
弱さと迷い
痛みや病にも、深い意味が隠されている。
その意味を読み取るのも
僕たち医師の仕事である

☆5/19「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
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手と医療

手と医療には
切っても切れない関係が昔からある。

手当という言葉があったり
手遅れなどと医学が及ばないことを
表現することにも度々
手という表現を使うこともあります。
手と医療の関係は密接にあるのは
日本だけではなく
ドイツ語ででは
良いお医者さんにかかることを
良い手と言ったりするらしい。

医療の現場でも
触診を大事にしたように
患者さんを振れることは大事な診察法です。
ただ最近は
診断機器も発達し触診などより
血液検査やCT、エコーなどの
診断機器を重視するようになり
患者さんを話したり、聴診器をあてることさえ
少なくなっているという話を
よく耳にします。

機械任せでは
患者さんの病気は診れないと思います。
僕は必ず触診を行っています。
患者さんの身体に直接
聴診器をあてたり、触れることで
患者さんの今の状態がわかります。

これから悪くなるのか、治る過程なのか。
同じ熱があるでも
このふたつの状態でも
お話することが変わってきます。
そして
触診でその炎症がどこから来ているかも
わかってきます。
明らかに正常な状態とは異なっているからです。

僕は触診することで
身体からのメッセージを受け取っていると
思っています。

ですから
触診は、今でも大切な
医療機器にも負けない診察法です。

☆5/19「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
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運命と宿命

運命と宿命という言葉
似ている言葉だし、よく耳にしたり口にしたり
身近な言葉だけど
運命も宿命も目に見えない
抽象的な言葉です。

ここでふたつの言葉を考えてみましょう。
僕は、このふたつの言葉を
言葉の読みを少し変えて
運命をいのちを運ぶ
宿命をいのちを宿すと
読み替えてみると
意味がみえてきませんか?

運命は運ばれてくるので
動いているものあるから
変更できるものなのです。
かわって、宿命は
宿っているものなので、変更できないものです。

そう考えると
なにか出来事が起こった時の
結果を考えた時
その結果は自分の行動によって
変わるわけですから
それは運命。
それに対して
今ここにいること
両親のこどもとして
日本に男としてして生まれてきた。
これは自分では生まれた時に決まっていたことなので
自分では変更することはできないことなので
宿命といえるでしょう。

運命ということを口にすると
自分の生き方は全て決まっているような
気持ちになってしまいますが
決してそうではない。

自分の生き方は
自分で決められることを
知っていないといけないと思うのです。

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目標を整える

何かしようと思った時には
目標をもつことは大事

目標があるから
スキルも磨くし
モチベーションを上げる
努力もする。

でも
目標といっても色々。
大きい目標
今しないといけない目標
最終目標に向かって
乗り越えないといけない目標
色々な課題、問題を乗り越えないと
いけないでしょう

確実に
なりたい自分にゴールするためには
ひとつひとつ
問題をクリアしていかないといけない。

目標が大きければ
大きいほど
到達するゴールはみえるけど
そこまでの距離が長すぎて
今、自分がどこにいるかわからなくなって
だんだん
疲れてしまって
自分を見失って
あきらめモードになってしまう
ってことないですか?

そうならないためにも
目標を細分化して
この目標を達成したら次
この目標をクリアしたら
今度はこれっという風に
目標の細分化できたら
いいと思います。

そして、目標が整ってくると
目の前の自分の行動に
集中して取り組めるようになり
意外と早くなりたい自分に
なれるかもしれません。

その
目標を細分化して
目標を整える方法の一つに
”数値化”する
という方法があります。

数値化することで、
漠然とした目標に対して
具体的に行動できるようになる
と思います。

例えば期限を設ける。
最終ゴールの日時を決めてしまいます。
そして、そのために、
いつごろまでにはこれを完成しとかないといけない。
そしてそのためには
いつまでに準備をしておかないといけない・・・などと
次々にするべき行動が明確化されてきます。

そして、
最終的には
今日するべきことまで
落とし込んでいきます。

後はそれに従って、
行動するのみ。

毎日、行動をクリアーにすることで、
目標に一歩一歩
確実に近づいていきます。

ただ、日々の満足で終わると
全体が見えなくなってしまったり、
目標を見失ってしまう
可能性もあるかもしれません。

ですから、
今、どれくらいの完成度なのか、
チェックするいいかもしれません。
今何%完成したなど
進捗状況を把握することが
大事だと思います。

目標を明確にそして数値化することで
目標達成に日々近づいていきます。

目標は自分にとって
輝く未来に通じる道標です。
通過点を確実に乗り越えれば、
自分の前には
明るい未来がまっています。

目標に対して
今日、明日、明後日・・・
何を達成していきますか?

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まわり道

“何がしあわせかわからないです
ほんとうにどんなつらいことでも
それが正しい道を進む中での出来事なら
峠の上り下りであっても
ほんとうのしあわせに近づく一歩なら
それも必要なこと”

これは
宮沢賢治作”銀河鉄道の夜”の一節。

今歩いている道が
どんなにつらくても
この道が
しあわせに続いていると
わかっているなら

この道を
通らなければしあわせになれないなら
どんなことも
がんばれるはず。

もし
この道が
あなたの夢の実現に
必要な事なら
どんな勉強でも
どんな批判でも
ごんな苦労でも
きっと
乗り切れるはず。

その苦労が
しあわせに続く道の一部で
あると分かっているば
きっと乗り切れる。


もし、まわり道をしていると思ったら
もう一度
何がしあわせなのか
考えてみよう。

どうなりたいのか
考えてみよう。

今いる道が
まわり道かどうかは
どうなるのが
しあわせかどうかを
わかっているかどうか。

しあわせになるために
まわり道なんかはない。
この道が
あなたが信じる道なら
まわり道じゃなくて
きっと
しあわせに通じる道

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50を過ぎると先の道が開ける

年をとることに、不安を感じる人は多い。
確かに体力は落ちるし
若い時のように働けないかも
身体の無理もきかない
稼げなくなるかも・・・・と
老後に関して不安を感じているかもしれません。

本当にそうでしょうか?

心理学者のマズローは
高齢になった方が自己実現に達すると
いっています。
僕は年を重ねるごとに
気持ちが充実している感覚があります。

でも、誰でも年をとるのは嫌だという
イメージを持っている人は多いことでしょう。
僕たちはいろいろな偏見をもって生きています。
「老いは衰え、老いると孤独になる」とか
「男は、女はこうあるべきだ」など
少なくなってきたとはいえ
なかなか偏見はなくなりません。

若い時、青春時代が明るい、希望にあふれている
というのも偏見です。
年を重ねて、なお明るく、活き活きと生きている方は
たくさんいらっしゃいます。

僕も20代の時よりも
今の方が自分らしく生きています。
ですから
年をとっても自分の生き方さえみつければ
どんどん道は開けていくのです。

年をとると孤独になることはありません。

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今のままでいい

仏教の言葉で「少欲知足」があります。
大きな夢でなくても一つでも大事な欲が満たされれば、
それだけで満足できるという意味でしょうか。
僕も病気をして入院していた時にこの言葉に勇気づけられました。

それまでの自分は
三つ欲すれば、三つ達成しないと満足できませんでした。
人間には欲があります。
全ての欲が満たされないと、満足できないような気がします。
その欲が向上心へと繋がることもありますが
欲に押しつぶされることもあります。

病気したことで
「健康であればいい」と健康以外の欲を捨て去ると
穏やかに生きられることを経験しました。
波乱万丈な人生を生きてこられた人は
平凡が一番だという声をきいたこともあります。

世の中も自分も一定ではなく常に変化しています。
今と同じ人生は続きません。
成功も失敗も病気であっても、その現実を受け入れて
今を大事にいきていけば、
自分にとって一番大切にしなければならないことがわかってくるはずです。
それをわかれば少欲知足を生きることができ
何があっても人生をしあわせに進むことができるでしょう。

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健康とは

 

健康であるとはどういうことでしょうか?
この問いに対する答えは
無数に存在する気がします。

医者でさえ
“健康って何ですか?健康ってどういう意味ですか?”と
尋ねても、答えは様々だと思います。

それは、
健康に対する思い、願いは
人それぞれであることの
表れでないでしょうか。

例えば先天的、‪後天‬的であれ、
からだの一部に
不自由な面があった場合でも、
その部分を補い、
サポートする道具や器具があって、
望んだ日常生活ができれば、
きっとその方は
健康的な日々を過ごされていることでしょう。

逆に、
五体満足であっても、
肉体的、精神的な面で問題を抱え、
人生に対して希望や夢を描けない時は、
決して健康であるという事は言えないでしょう。

健康であるためには、
からだに問題がある、なしではなく、
心もからだも元気でないと
健康とは言えないのではないでしょうか?

つまり“心とからだ”のバランスが
とれていて初めて健康と言えるのです。

病気の原因は
からだが病んでいる場合と
心が病んでいる場合の二つがあります。

肉体が病んでいる時の治療法は
数多くあります。

特に現在主流の西洋医学は、
飛躍的な発展を遂げ、
多くの難病を治療することが
できるようになりました。

ただ残念ながら、
西洋医学はからだの悪い臓器や組織中心の医療です。

健康であるためには、
からだとこころのバランスをみることが必要です。

そのために、
これからは
目の前の患者さんの
からだとこころ全体を診る
“全人的医療”を目指して
いかないといけないでしょう

☆桜満開の季節です。
希望溢れるこの季節と同時に
いろんな旅立ちがある季節。
当院でも、出会いと別れもありました。
そして、ずっと家族同様に仲良くしている
ご家族が初めて山口に来てくれました。
出会った人はみな大事な家族のような気がします。

みんなが桜の花のように
美しい人生の花が咲きますように。

今日は、みなさんが
笑顔溢れる休日となること
安心して過ごせることを願い
一日休日診療所で働きます。

☆5/19、「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
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