人間の心には不安の気持ちは
いつでも生まれてしまいます。
この不安の気持ちがなければ
どんなに楽に生きられることか。・・・と思いませんか?
これは僕たちの悩みではなく
先人達も悩ましたことなのです。
不安の乗り越え方について
「達磨安心」という禅語があるので
ご紹介しようと思います。
禅宗の開祖・達磨大使とその弟子慧可禅師との
問答がもとになっています。
達磨大師が壁に向かって座禅をしているところに
弟子の慧可禅師がやってきて
「わたしの心は不安で不安でどうしても安心できません。
どうか安心させて下さい」と懇願した時
達磨大師は
「わかった。
それでは、おまえの不安とやらを
ここにもっておいで。そうしたら安心させてやろう」
慧可禅師は懸命に不安を探しますが
どこを探しても、どうしても見つかりません。
しかたなく、そのことを師に告げると
こんな答えが返ってきましyた。
「さあ、もう、おまえの心を安心させてやったよ。」と。
この悩みは
不安に実態はない。
それは自分のこころが創り出しているに過ぎない
ということなんです。
そのことに気づいた瞬間
悩みのほとんどはなくなってしまうのです。