4月に
魂のピアニストと言われた
フジコヘミングさんが亡くなられた。
彼女は遅咲きのピアニスト
そして
運命のいたずらか
それまで彼女しか乗り越えないような
数奇な人生を生ききった人生。
彼女のお得意の曲は
リストのカンパネラ。
そしてショパンなどのロマン派の曲で
人々を魅了してきた。
この春には
ラカンパネラゆかりの土地で
コンサートを計画してた中での
死であった。
これまで
NHKのドキュメントで
彼女のピアノと共に生きる
力強い人生だと伝えられていた。
今回も最後の日を追った
ドキュメントであるが
最後までピアノと共に生きていたことを
教えてくれた。
でも
ピアノが弾けないぐらい
からだの機能を失い
だんだん、ピアノを弾かないと
つぶやくようになり
リハビリを兼ねて
最後に弾いた曲は
ショパンやリストではなく
モーツアルトのソナタだった。
やっと
聞こえてくる音で弾く
ピアノの音は
それこそ魂の音
天国の母に届く音のようだった。
弾き終わった後
自らピアノの蓋を閉じて
演奏が終え
その後、閑かに息を引き取ったという。
きっと
最後はピアノを教えて下さった
お母さんの元で
安らかに過ごしている気がします。