誰にも訪れる死の瞬間。
死がどんな風に訪れるのか
死んだ後どうなるか
わからないので
とても不安になると思うのです。
そこで死を目前に迫った時の
心境を綴った
神奈川県の医師の手記があったので
ここに紹介します。
筆者は
神奈川県の三浦市立病院の院長
丸山理一医師です。
筆者は
62才の時胃癌になり
治療をしないという方針を決め
7か月後に亡くなられました。
彼は死の準備をしながら
仕事もしながら余暇を楽しむ
自由な時間を過ごしていました。
死が近づいた時の心境を
次のように語っています。
「死が近づいてくると
からだの動きだけでなく
精神の働きも弱って
死に対する恐怖が鈍ってきます。
死に対する恐怖は忌避感は、
元気だから感じるもので
死を受け入れ、時の流れに身を任せていると
恐怖心も自然と薄れてくる」
と書かれています。
そしてこの心境を
「大袈裟に言うと
こういうことも自然の摂理とでも
いうものでしょうか?
死は近い将来に来るにしても
諦めて受け入れるということも
自然のこと?
抵抗の少ないこともなるようです。」
と書き残しています。
死を受け入れると
こんな風に穏やかな心境に到達できるのだと
この先輩医師の言葉を知り
死を受け入れやすくなった気がします。