芸の道も医療に通ずる

能を完成させた世阿弥の著書「風姿花伝」に
次のような文章が書かれています。

「そもそも、芸能とは
みんなのこころを和らげて
上や下などという考えから自由になって
寿や福を増やしていき
寿命を長くするためのものなのです。

全ての道は、究めると全て同じことです。
寿や福を増やしていくためのものなのです」

というような文章があります。

世阿弥は、ここで
能の奥義を語っているのですが
これは能に限らず
芸能、音楽の真の意味に通じる言葉でも
ありますが
医師である自分が
この言葉を読むと
医療の本質にも通じる言葉である
とも思えるのです。

医療も
心穏やかにして
寿や福を人々に届けるもので
あるべきだと思うのです。

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