☆ 9/17(火)~9/21(土)夏季休暇のため休診です。
ご迷惑をおかけしますが、ご了解ください。
5ヶ月の赤ちゃんが血便でこられました。
「便に血が混じってました」と
心配そうなお父さんとお母さん。
便を持って来られてた便を見てみると、
便の中に2cmほどの赤い筋、血液がついてました。
血便→消化器の病気→入院?→手術?→大丈夫?
と血便と考えただけでもとっても不安になりますね。
そんな時、慌てなくていいように、
今日は血便について。
一口に血便と言ってもいろいろ。
血便の色には3パターンあります。
①見てすぐわかる真っ赤な血が便の所々についた:新鮮血の血便
②粘っこい腸液にピンク色の血液が混じっている:粘血便
③黒っぽいコーヒー色の便: タール便
それぞれ出血の部位が異なります。
①新鮮血の便は、肛門付近の出血。
こどもの腸の粘膜はまだ弱いので、便が通る刺激で出血?
便秘などの時、便が硬くて一時的に粘膜を傷つけた?
②粘血便の時は、大腸からの出血。
腸重積や細菌性の腸炎などで起こります。
③タール便は、胃や腸などの広い消化管からの出血が疑われます。
胃・十二指腸潰瘍、鼻血後や抜歯後にも黒い便になることもあります。
このように、便を見ると
出血の部位が予想できるので
血便で病院に行く時は、便を持っていきましょう。
病院に行くケースは
新鮮血や粘血便が少量で1回なら、お家で様子を見てもOKです。
粘血便で、熱がある、機嫌が悪い、嘔吐がある時や、
タール便が出た時は必ず小児科を受診しましょう。
ところで、先日こられた患者さんの血便は、
肛門からの出血が原因でした。
血便についてお話しをすると、とても安心して帰られました、
次回、血便があってもきっと慌てないと思います。
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拙著第二作「己を信じる道を進め!」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
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