「ゲゲゲの鬼太郎」などの
妖怪漫画を多く遺している
水木しげる氏の短編漫画「一つ目小僧」に
次のような科白があります。
「猫や犬も人間ほど
心配してはいないようすなのは・・・」
「人間には目がふたつあるので
未来と過去を考えて心配が絶えないが
一つ目小僧は
こどものように今しか見えないから
苦労がない」というのです。
年取って
視力が落ちたり
耳が遠くなるのは
いく末を案じて不安にならないように
周りが見えすぎないように
目の前のことに集中できるような
からだの計らいなのかもしれません。
年取って
認知症になるのも
こどもや犬猫のように
いましかなくなるので
わずわさも消しさってしまうためかもしれません。
もしかして
認知症は病気と考えるのではなく
自然の恵みなのかもしれません。