耳掃除は
したほうがいいの?
しなくてもいいの?
お母さん方からよく聞かれます。
その質問にお答えする前に
耳の構造についてお話ししましょう。
耳の穴の奥には
鼓膜という大事な聴覚器官があります。
耳の入り口から鼓膜までを
外耳道と言います。
外耳道は
鼓膜までまっすぐでなく
少しカーブを描いています。
そして
耳をのぞいてみると
耳の中は
短い毛がいっぱい生えていますよね。
この構造が
耳の掃除をしにくくしてるのですが
実は聴覚器官を守るために大切なことなんです
カーブすることで
外から虫やほこりが
耳の中に入ってきたとしても
直接鼓膜に当たらない構造に
なっています。
また
耳の穴の奥の温度を
一定に保つことができて
聴覚器官を守ってると言われています。
そして
耳垢についてですが
耳垢があっても
外からほこりが入ってきても
その短い毛を動かしたり
身体の動きに合わせて
だんだん外に運ばれるような構造になっています。
耳垢は
自然に耳の外にだされているのです。
ですから
赤ちゃんが耳を触って
かゆそうにしてたら
入口のところを
綿棒でやさしく掃除してあげる
だけで十分です。
無理をすると
綿棒が鼓膜に直接あたってしまったり
逆に耳垢を奥に押し込んでしまって
耳垢塞栓という状態になって
耳の聞こえが悪くなる原因になります。
耳掃除をどうしてもしたい場合は
お家では無理をせず
病院で
お掃除してもらうのが一番ですよ。