諸法というものは
存在する全てのもののことです。
自然の山や川、木や花はもちろん
人間も諸法に含まれます。
それらは悉く実相、つまり真実の姿
真理であるというのです。
至る所に真実の姿、真理があるのだから
それに気づく機会もふんだんにあるのです。
たとえば、花は時を得て咲き、また、
時を得て散ります。
そこには何の計らいもありません。
人知を超えた大いなる力が
そうさせているとしか考えようがないのです。
そのことを仏の徳ともとらえられます。
この徳はあらゆる存在に行き渡っています。
全てのものに行き渡っている徳、真理に気づきます。
そのようにしてひとつずつ
この世に満ち満ちている真理に気づくことも
小さな悟りと言えるのでしょう。