日別アーカイブ: 2024年10月9日
外遊びの効能
最近外で遊ぶこどもは少なくなったけど
外遊びで
3つのこどもの能力を伸ばすことが出来ると
言われています。
①視力
こどもが外で遊ぶ時間が長いと
遠くの景色や手元を見比べる機会が長くなり
禁止の発症率が低くなるそうです。
②運動能力
全身の筋肉を動かし、多様な動きが出来ることで、
自己肯定感が高まるといううのです。
③言葉の力
例えば、周りの人と
いろいろな四季折々の自然と触れた時
単なる風えお感じた時
冷たい風、爽やかな風、強い風など
色んなかぜの状態があることを知り
それを周りの人に言葉で伝えようとする。
その時の体験を語り合うことで
自己体験とのちがいや共通点を見分けることで
ことばのセンスが磨かれていくのです。
外遊びには
ゲームなどの室内遊びでは
得られないものがあります。
こどもは
時間、場所をみつけて
外で遊んでもらいたいものです。
突発性発疹症
先週末熱で受診した8ヶ月の赤ちゃん。
熱が下がった後発疹が出たので心配されて受診されました。
診断は“突発性発疹症”でした。
突発性発疹症は、
突然高熱が続き
熱が下がったと思ってホッとしたところに
全身に広がる発疹が出現するので
初めてのママ、パパにとって、
赤ちゃんが重い病気にかかっんじゃないかと
あわててしまう病気です。
そこで、今日は“突発性発疹症”についてです。
突発性発疹症は
お母さんからもらった抗体がなくなる
生後6ヶ月から12ヶ月くらいにかかることが多く
2歳までにの7,8割の子供達がかかります。
赤ちゃんにとっては、最初の発熱であることも多く
お母さんが戸惑う病気のひとつです。
突発性発疹症はウイルスによる病気です
ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)によるものが多く、
最近ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)も
原因ウイルスであることがわかってきました。
ウイルスによっては2回かかることもあります。
ウイルスの病気なので
特効薬はありません。
熱が高くて、機嫌が悪ければ解熱剤を使う程度です。
突発性発疹症の症状は
突然39℃~40℃の熱が3、4日でますが、
割と機嫌も良く元気で食欲もあります。
診察しても少しのどの赤みがある程度。
熱が下がった後の発疹が、身体から顔と全身に広がります。
はしかや風疹の発疹にも似ているので
発疹をみてびっくりします。
ただ3~4日で色素沈着も残さずきれいに治ります。
この時期に軽くうんちがやや柔らかくなることもありますが
そんなにひどくなりません。
まれにけいれんや、脳炎を起こすことはあります。
突発性発疹症は
一般的には高熱、発疹など症状は派手ですが、
全身状態も悪くなることもなく
比較的軽症な病気ということになります。
但し、熱がある時は
特に生まれて初めての熱には
”突発性発疹症”以外にも重症の病気もあります。
初めて熱を出したときは、
必ず小児科医にかかりましょう。
そして
突発性発疹症の可能性があっても
水分補給ができないなど元気がない時は
もう一度診察を受けましょう。
熱が下がり、発疹が出て
突発性発疹症だとわかれば、
きっと、パパ、ママとも
よかったよかったと手を取り合うことでしょう。
実は、突発性発疹に罹るころから
こどもたちは、よく熱を出すようになります。
突発性発疹症は
これから色々病気をして大きくなるけど
パパ、ママびっくりしないで、あわてないで
僕達を見ててねという
赤ちゃんからのメッセージなのかもしれません。