映画「地球交響曲」の監督
龍村仁さんが、次のように話しています。
「かつて人が
花や樹や鳥たちと本当に
話ができた時代がありました。
その頃
人は自分たちのいのちが
宇宙の大きないのちの一部であることを
誰もが知っていました。
太陽を敬い、月を崇め
風を問ね、火に祈り、水に癒やされ
土とともに笑うことが
本当に生き生きとできたのです。
ところが
最近の科学技術のめまぐるしい
進歩と共に
人はいつのまにか、
自分は地球の主人で有り
自然は自分たちのために利用するものと
考えるようになってきました。
その頃から人は
花や樹や鳥たちと話す言葉を
休息に忘れ始めたのです。
人はこのまま
自然と語り合う言葉を永遠に
忘れてしまうのでしょうか。
それとも
科学の進歩と調和しながら、もう一度
その言葉を思い出すことが
できるのでしょうか」と
語っています。
この監督の言葉が
正しいのかどうかは、わかりません。
ただ、少なくとも
現代に生きる人間が
他の生物、地球までも
思い通りに使おうとしている気がして
その点はしっかり反省しない。
聖書に書いてあるような
バベルの塔の悲劇の二の舞に
なるかもしれません。
真実かどうかわからないけれど
監督の言葉はこころに刺さるし
それがユートピアかもしれないとも
思えるのです。
まずはいまのおごった気持ちを
反省することが
しあわせ世界の一歩かもしれません。