日別アーカイブ: 2024年11月13日
ありふれた教室
ありふれた教室という
ドイツの普通の中学校で起こった
小さい事件から端を発した
サスペンススリラ。
教室で起こった小さな事件を
解決しようと
正義感の強い教師が
行動するのですが
そこには学校の闇
生徒達のこころの闇
親御さんの深い深い思いを
あぶり出すことになり
クラス崩壊が起こり
それが学校全体に広がっていく。
発端は小さな事件かもしれないけれど
それは
人のこころの抑えることができなくなった
負のエネルギー。
小さな吹き出しから始まった
負のエネルギーの噴出は
止めることはできなくなる。
負の連鎖が起こる前に
負のエネルギーに気づき
留めることが大事。
ただ留めることだけでなく
その奥にある心の闇に
光を当てていくことを
避けてはいけないと
こころをぞっとしながらも
感じた映画だった。
真のコミュニケーション
消化器外科医の西村元一先生が
自らのがん闘病記の中で
こんなことを書かれていました。
「がんになると
いろんな“フリ”をしてしまいます」と
自分だけでなく
家族も親しいひとも“フリ”を
してしまいます
仕事場では来年があるのが当然のような“フリ”
誰もが悲しんでなどいけない“フリ”
自分も怖がっていない“フリ”
受ける治療に迷いがない“フリ”
“フリ”をすることで
強い自分でいようとして
闘っているのです。
でも
“フリ”をすることで
だんだん
“今までの自分でいられなくなる”
周りに弱みを見せられなくなる自分
もっと悪くなったらどうしようと
不安いっぱいの
本当の自分の気持ちを押し殺して
本当の自分でない自分がそこにはいる。
がんにかかった人でなくても
病気になった人
毎日の診察に訪れた
目の前にいる患者さんは
“フリ”をして
がんばっているのかもしれない。
診察室で
患者さんは
不安いっぱいの気持ちを隠し
理解しようとして
これで元気になれると
安心した“フリ”を
してることがあるかもしれない。
診察室の中でも
“フリ”はせず
自分の気持ちを全てだして
自分らしくいてもらいたい
僕も
患者さんの気持ちを、思いを、不安を
全て受け入れられるよう
“医者”としてだけでなく
“ひと”としても
しっかり向き合いたいと思っています。
病気の時こそ
“フリ”ではない
心の通ったコミュニケーション
本音同志のコミュニケーション
“真”のコミュニケーションが
元気になるために
必要なのだと思います。