いのち続く限り働きたい

自分が医者になった理由のひとつに
学生時代職業選択決める時
ずっと働きたい
いのち続く限り人のためになる職業に
つきたい
というのが頭にあった。

それは
自分が両親が遅くなって生まれた末っ子であり
僕が大学選択の時期になった時に
サラリーマンだった父が
勤め上げた会社を丁度退職する時期だった。

退職金をもらって
年金をもらって
悠々自適に暮らしていける時期だったけど
父には
まだ先がどうなるかわからない
自立させるまで
どれだけの時間とお金がかかるかわからない。
悠々自適な生活設計って
思いがけないので
それから、自分の足と手を使って働き続ける
職業を選択したのです。

毎日毎日
日銭を稼いで
僕を医者にしてくれました。
口には出さなくも
父の苦労は伝わるものでした。
だから
まだまだ元気で働けるのに
仕事を取り上げてしまう
当時の定年制を
こどもながらに恨めしく思ったのは事実です。

だから
僕は、死ぬまでというのは大袈裟だけど
自分の体力、気力が続く限り働ける
人のために働く決意をして
医者という職業を選択したのを覚えています。

時代は変わり
70、80になっても働くのが
普通になった時代になり
そんな時代の流れに乗って
今生きている、これからも生きていけることに
自分にこの道を教えてくれた
父に感謝しています。

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