キーシンはロシアのピアニストで
幼少時から大天才ピアニストとしてデビューして
デビュー以来
ずっと第一線で活躍している
ピアニスト。
現代は一流ピアニストに
なるためには
ショパンコンクール、チャイコフスキーコンクールなど
名だたるコンクールで
入賞することが早道であるが。
世界の中では
幼少時から
その才能が世界の人々から認められ
コンクールをうけずに活躍する
ピアニストもわずかながらいる。
その中のひとりが
キーシンである。
30年以上前に
1回生の演奏を聴いたことが有り
その時の瑞々しい感性と
人並み外れたテクニックに
圧倒されたのを覚えていた。
そんなキーシンももう54歳になって
どんな演奏をするのか楽しみだった。
その演奏は・・・・
ベートーベンにはじまり
ショパン、ブラームス、最後はプロコフィエフと
意欲的なプログラムで有り
どの曲も的確なテクニックに裏打ちされた
圧倒的なスケール感であった。
キーシンは多くのCDもだしているので
演奏自体は予想はできたものの
それ以上にキーシンの成長に感動した。
それは
彼が紡ぎ出す
ピアニッシモの音、音楽に
やさしさ、悲哀など
僕の心を優しく包みこむような
温かい音色に感動したと共に
彼の人間的成長を感じ
彼なりの苦労を乗り越えて今があることを
感じたのです。
彼の素晴らしい演奏と共に
混乱のロシアを凜とした愛する気持ちが
演奏に感じられて
それがますます感動の嵐に誘っていった。