日別アーカイブ: 2025年1月22日

うつぶせ寝

子育てにも流行があります。

僕が医者になりたての時
産婦人科医院から帰ったばかりの
お母さんから

「うつぶせ寝がいいのか?
あおむけで寝かせるのがいいのか?」

よく質問されました。

そのころ
アメリカではうつぶせ寝が
流行っていました。

その流れで
日本でも
うつぶせ寝すると、頭の形やお尻の形が良くなって
西洋人のように彫りの深い顔になる
なんて言われて
うつぶせ寝が流行っていました。

実は
うつぶせ寝が流行ったのは
ヨーロッパでは戦後からだとか。
だから
うつぶせ寝と
彫りの深い顔とは関係ないのですが。

そのうち
ヨーロッパやニュージーランドから
うつぶせ寝は
乳幼児突然死症候群のリスクになる
という論文が次々に発表されました。

そして
現在では
アメリカの小児科学会でも
「健康な赤ちゃんをベットに寝かせる場合
うつぶせ寝以外のポジションにしましょう。」
と勧告しています。

そして
日本でも
うつぶせ寝か?あおむけ寝?の
議論はされなくなったようです。

ただ
うつぶせ寝は、おとなの世界でも注目されています。

100歳を超えても現役の医師として
活躍中の日野原重明先生が”うつぶせ寝”を実践されているとかで
うつぶせ寝専用の枕が発売されたり
注目されています。

うつぶせ寝のすると
①睡眠時無呼吸の予防になる
②よだれや痰が排せつされやすくなるので
誤嚥性の肺炎の予防になる
③体がリラックスできて熟睡できる
などが考えられています。

確かに
うつぶせ寝では
副交感神経がリラックスできます。
短時間なら痰排出も促し、肺炎予防にもなります。
寝たきりの方には
短時間ならうつぶせ寝も効果があると思います。

ただ、寝てるときは
寝返りを始めるようになってからは
おとなになっても
寝返りをして
常に一定であることはないので
判断が難しいところですね。

子育てにしても
流行りの健康法にしても
その時代の流行りがあるような気がします。

その時に
どんな子育てをするか
新しいことにすぐ飛びつくのではなく
子育てで迷った時は
両親から、または祖父母から
または
昔からされている子育てを
見直してみると
あわてなくていいかもですね。

カテゴリー: 子育て | うつぶせ寝 はコメントを受け付けていません

人格の3要素

著述家・小林正観は
「やさしさ」「きびしさ」「あかるさ」が
人格の3要素であり
「人に優しく」「希望や展望を失わず」「寛容」で
「前向き」に「謙虚に」生きよ
と説いている。

人にやさしさだけでは不十分で
厳しさと寛容さを
併せ持つことが肝要なのだというを
この言葉は教えてくれている。

この言葉をこころに留め
仕事、生活に生かしていこうと思う。

カテゴリー: 今日の言葉 | 人格の3要素 はコメントを受け付けていません