日別アーカイブ: 2025年1月27日

【あわてない育児 93 : 授乳中の薬】
当院はファミリークリニックなので
おこさんを中心にお父さん、お母さん
ご家族で受診されることがあります。

ひとり風邪をひくと
家族全滅・・・ってこともあるのだけど
どのご家庭も
まずは、おこさん。
そして
ふとお母さんも同じ症状があり
お母さんとのことをお聞きすると
”私も診ていただけるんですか?”
お母さんが遠慮がちに受診されます。

そして
”授乳中ですけど
飲めるお薬あるんですか?”と
きかれて
”大丈夫ですよ”と
お答えすると
安心されて、診察を受けて帰られます。

どうも
①薬を飲むと母乳を与えられないという慣習があったり
②薬の添付文書に授乳中止と書いてあるのですが
これも科学的に意味がなく、今の時代にそくわない
書き方になっています。

だから
薬飲まない→病院に行かない(いけない)
病気が悪くなってしまうということになるようです。

でも、実際は
母乳中でも薬は飲めるのです。

そこで今日は
授乳中の薬であわてないでです。

最近は
母乳の研究が目まぐるしく進み
母乳はミルクよりも

①感染の予防する力がある
②免疫や神経発達を促す優れた効果がある
③母児間の愛情形成を促す効果があるなど

優れている点がわかっていています。

でも、授乳中に薬を飲むと

薬が母乳の中に出て
赤ちゃんに悪影響を及ぼすのではないかと
心配している方は血行います。

日常的に使われている医薬品の
ごく少量しか母乳中にでないことがわかっています。

実際母乳は乳腺で作られます。
薬を飲むと、
消化管で吸収され、血液を通して
全身に運ばれ、肝臓などでも処理され
乳腺に運ばれたときには
かなり濃度が薄くなっています。

だから
ほとんど薬は
授乳中であっても、内服でます。

お母さんに必要な薬はきちんと飲めて
おこさんには影響がでないように
できてるんですね。

人間のからだって
よくできてるなって思います。

でも
不整脈の薬、麻薬、放射性ヨウ素剤
睡眠薬、転換のお薬はでは
内服量によっては
授乳中に移行する薬もあるので
かかりつけの先生に
授乳中であることは伝えて下さいね。

また
薬ではないけど

これからお正月になると
ご家族で
楽しい食事、ちょっとお酒を
飲まれることもあると思いますが

アルコールは飲みすぎると
赤ちゃんも一緒に酔ってしまったり
たばこの中のニコチンで下痢になったり

嗜好品である
たばこやアルコールの摂りすぎには注意ですね

 

 

 

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キーシンのピアノコンサート

キーシンはロシアのピアニストで
幼少時から大天才ピアニストとしてデビューして
デビュー以来
ずっと第一線で活躍している
ピアニスト。

現代は一流ピアニストに
なるためには
ショパンコンクール、チャイコフスキーコンクールなど
名だたるコンクールで
入賞することが早道であるが。

世界の中では
幼少時から
その才能が世界の人々から認められ
コンクールをうけずに活躍する
ピアニストもわずかながらいる。
その中のひとりが
キーシンである。

30年以上前に
1回生の演奏を聴いたことが有り
その時の瑞々しい感性と
人並み外れたテクニックに
圧倒されたのを覚えていた。

そんなキーシンももう54歳になって
どんな演奏をするのか楽しみだった。

その演奏は・・・・
ベートーベンにはじまり
ショパン、ブラームス、最後はプロコフィエフと
意欲的なプログラムで有り
どの曲も的確なテクニックに裏打ちされた
圧倒的なスケール感であった。

キーシンは多くのCDもだしているので
演奏自体は予想はできたものの
それ以上にキーシンの成長に感動した。

それは
彼が紡ぎ出す
ピアニッシモの音、音楽に
やさしさ、悲哀など
僕の心を優しく包みこむような
温かい音色に感動したと共に
彼の人間的成長を感じ
彼なりの苦労を乗り越えて今があることを
感じたのです。

彼の素晴らしい演奏と共に
混乱のロシアを凜とした愛する気持ちが
演奏に感じられて
それがますます感動の嵐に誘っていった。

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