という映画を観た。
チャイコフスキーと言えば
白鳥の湖、くるみ割り人形など
美しいメロディーの名曲を多く遺した
ロシアの大作曲家です。
その私生活は
男色家であるなど
その私生活は謎めいています。
そんなチャイコフスキーに妻がいたことを
この映画で初めて知り
その夫婦関係は
通常の夫婦とは全くことなるもの。
女性を愛すことができないチャイコフスキーを
愛してしまい
その愛を死ぬまで貫くことを
神に誓って結婚した妻の一生を描いたもの。
その妻の苦悩は想像以上で、その苦悩を
報われないかも知れない愛を信じて
生きた女性の姿を描いた映画でした。
男である自分にだけでなく
この女性にしかわからない面が描かれているので
この女性を理解することはできない。
映画をみながら
日本でも
彼から離婚を申し出ても、受け入れず
裁判まで起こし
別居していてて
数年に1回程度しか合わないのに
彼のための新居をつくっていたという
樹木希林さんと内田裕也さんの夫婦の思い出された。
もうお二人とも亡くなられているが
最近晩年に二人が初めて共演した番組を観た。
樹木希林さんも相変わらずの毒舌を吐いていたが
その仕草、視線の優しいこと
その仕草に、サングラスで目元はわからないけど
口元が緩む裕也さんの姿。
今も変わらない愛を貫いている夫婦の姿を見た。
そんなあとだったので
チャイコフスキー夫婦の運命の酷さに
涙した映画だった。