日別アーカイブ: 2025年2月9日

薬は飲んで欲しい

患者さんを診察し
病気を治そうと、患者さんに今必要だと思う
薬をだします。

今選択した薬が
患者さんの病気にどのように対応してくれるかは
残念ながら経過をみないとわからないのです。

だから
処方をだす時には
薬が効かない場合も想定しながら
日数も考えて処方しています。

そして
急性期を過ぎて
もう一押ししっかり治したいと思い
少し長めにお薬をお渡しします。

でも、患者さんの思いは
ちょっと違って
薬を途中で内服するのをやめてしまったり
飲んでいただけなくて
びっくりすることがあります。

でも、医者である僕もそうですが
患者さんも早く治りたいから
病院にも来るし、薬も希望されるのだけど
治り始めると
患者さんと医者である僕との思いが
かけ離れてしまうと感じてしまいます。

患者さんは
一番苦しい時期を乗り越えると
「もうよくなっているし
もう薬はいらない。飲みたくない」と思うのは
ごもっともだと思います。
その気持ちの裏には
「薬を飲んでいる間は病気なので
早く薬をやめることで
病気が治った」と思えるのかもしれません。

でも
治ったと思う所から安心せずに
もう一歩しっかり治してもらいたいのが
処方する側の願いです。

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