日別アーカイブ: 2025年2月18日
主人公
臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺先生が
著書「臨済録に学ぶ」の中で
京都の禅寺相国寺の田中芳洲老師の
次のような詩を紹介していました。
この身に
地位・名誉・財産・学歴・男女などに汚れない
主人公がいる。
あなたにも、誰の中にも、
その人の主人公が紛れもなく住んでいる。
彼は私が善いことをした時には
私に心の底から喜びを与えてくれる。
彼は私が悪いことをした時には
私の心に動揺と反省を与えてくれる。
誰にみていないと思っていても
いつもどこでも私の心と行動を観ている。
彼は自分を偽らず
悲しい時には素直に涙し
うれしい時には心の底から喜び
怒るべき時には晴天の雷のごとく
雷鳴の後には雲ひとつなく
和らいだ光を放つ
そういう「主人公」に出会えた時
人は歓喜し「悟りを得た」というのである。
ここでいう「私」は
普段考えたり、思ったりしている
自分のことです。
それとは別に
自分をどこかで観ている存在がいる。
それをここでは「彼」と言っています。
一般的に言えば
神やお天道様とも言えます。
それが「主人公」であり、
そんな本当の自分が誰の中にもいるのです。
健康が目的ではない
新年の決意で
“健康”を第一に掲げた方も多いことでしょう。
でも
あなたは今年健康であればいいですか?
健康であれば、ほかに何も望みませんか?
実は
盲目的に健康を目指す方は
意外に不健康であることの裏返しだと言われています。
健康を目標に掲げた時
健康が目標になっていませんか?
健康が人生の目的になっていませんか?
健康でいたいのは….
“やりたいことをやるため”のはず。
ただ、健康でいるだけが目標でないはず。
たとえ今病気であっても
元気になれば、やりたいことがあるはずです。
どんな人も
健康であるその先に
健康のからだになったら、どうしたいかが
きっとあると思います。
実際
人生に目標があり
日々目標に向かって“芯”“軸”のある
生き方をしている人は
からだも強い人が多いのです。
健康であるということは
人生の目的でなく手段にすぎないはずです。
東洋医学に
“心身一如”という考え方があります。
心とからだは繋がっています。
心が元気なら、からだも元気なのです。
心が健やかなら、からだも健やかになります。
やりたいこと
やらないといけないことがある
そのために生きていることを感じて
日々過ごしている人は
心身とも健康を望み
人生を全うするのではないでしょうか。
使命を感じて生ききる
それが
より良い事実した人生を送ること
になると思います。
みなさんが
健康でご自身の生きていく目的が
成就できること願い
応援していきたいと思ってます。
☆ 今年の倫理法人会の書き初めで
“黎明”と書かせていただきました。
黎明とは、夜明けの意味。
今年一年、何かが変わる、変わらないといけない
そんな予感がして、書きました。
今年一年がどんな一年になるかわかりませんが
きっと明るい未来が待っていると信じて
目標、目的を持って突き進んで行きます。