「旅に病んで 夢は枯れ野を 駆け巡る」
この句は松尾芭蕉の辞世の句として
有名ですが
この歌は
芭蕉が死の床にあった時に書いたのではなく
30代の頃に書かれ
予め用意されていた句だとも言われています。
そうだとすると
この句は芭蕉の辞世の句というより
芭蕉の生きていく姿勢・思いが込められているのです。
芭蕉はきっと目的があって
旅を続けて
旅の途中で死してもいいという覚悟だったのでしょう。
僕は旅をするわけでないが
生きている限り
人生という旅をしているのです。
人生の目的は
どう生きていこうとも
最後は芭蕉の覚悟のように
燃え尽きて死ぬを迎えることが
人生の目的、そして最高の生き方だと
芭蕉の句は教えてくれている気がするのです。