筒井康隆の原作の映画をみた。
この映画は
10年前に妻を亡くし、
ひとりで暮らす元フランス教授が主人公。
さすが教授として
まじめに、学問を究め生きてきたのだろう。
退職後の生活は
ちゃんと自分で食事をし、洗濯、掃除と
家事をこなす。
その几帳面な生活を乱す敵が
遠くから来ている。
最初はそれは
いたずらか、紛れ込みかと
思っていたが
次第に頭の中に入り込んできて
教授の
これまでの過去を蘇らせ
過去と現在が交差するようになり
現在をも過去の時間の流れに
飲み込まれ、支配されてしまった教授。
敵に支配されたまま
この世を去る教授。
教授は支配されたまま、今もそれまでの
生活続けるのです。
これは老いの生活を
ファンタジー仕掛けで訴えてくる映画だった。