診察終わった後に
僕より大先輩の
初老の患者さんにこう言われた。
「先生にいつか伝えようと思ってたんだけど
先生が入院する前と比べて
顔が変わったし、言うことが変わったなぁと
思うんですよ。
自分よりもずっと年上の方に
診てもらってるような気がしてるんですよ」
「え、そうですか?
退院して、めがねをかけるようになったから
ですかね」と笑って答え
自分では、全く変わったなんて
考えたこともないし
診察のスタイルも
入院前と比べて変えたこともない。
だから、きっと少し
やせた、めがねをかけるようになったと
見かけの問題だろうと
言葉はうれしいけど
実際はそんな風にしか思わなかった。
ただ
患者さんと話していて
患者さんの反応が以前とちがうなぁと
自分自身思うことがある。
それはやはり患者さんの反応。
僕と話をしているときの顔が
いつもとちがう
目の輝きがいつもとちがう
うなずきかたも力強くうなずいてくれる方が
多いような気がしてました。
もちろん入院前と
話す内容がちがっているとこと
はありません。
ただ、後で
今回なんであんなに真剣に聞いてくれたのか
今後の参考にしようと
思いだそうとしても
不思議と思い出せないこともあるのです。
日常生活において
それほど、自分の話したことが思い出せないと
言うことはないので
認知症ではないと思うし
もちろん検査上も正常です。
そこは、安心していただきたいのですが
ふと思ったのは
その時患者と話してたのは
ひょっとしたら
僕以外の人??
例えば、医療の神様が
僕のからだを借りてしゃべってたのかな?
と本気で思ったりもします。
でも
これって不思議な現象でもなく
誰にでもふと、急に
思っていなかった言葉を
口にしたり、聞いたり、思いつくってこと
があると思います。
きっと
これと同じことが
患者さんの前で起こっただけかも。
ふと思いついたこと
不意に口から出た言葉って
誰かからの大切なメッセージかもしれません。
ですから
気づいたことは
忘れないようにすぐメモにと流ようにしています。
そんな大切な気づきは
ブログの元になっていることも
あります。
僕の言ってることが
ひとりでも多くの方が
しあわせの道を歩いてもらうことが
できたら、僕もとってもうれしいと思います。