リハビリをゲーム感覚で楽しむ

  入院してから
  大きく2つのリハビリを行った。
  1つは歩くためのリハビリ
  2つ目は手の機能を回復するためのリハビリ
  を行った。

  歩くためのリハビリは
  残った機能を使って
  歩くための筋肉を動かして
  歩行機能を獲得するリハビリ。
  使わない筋肉は
  機能がすぐ落ちてしまうから
  少し筋トレに似たところがあって
  おもりをつけて歩いたり
  文字通り筋トレしたり
  筋力をアップすることやって
  ある意味体育会系のリハビリとも
  いえる。

  されに対して
  指の機能を回復させる
  作業療法は
  力ももちろん必要だけど
  小さい筋肉を共同して
  複雑な手の機能を獲得するための
  訓練、リハビリをしていくのが
  作業療法。

  小さいこどもが
  遊ぶ中で運動機能がアップするように
  リハビリも一歩ずつなんです。

  例えば
  よくお手玉を使って  
  リハビリを行いました。

  お手玉を投げてもらって
  それを受け取って
  受け取ったお手玉を
  箱の中に投げて入れるという
  リハビリをしました。

  3歳児でもできるような
  単純なことですが
  これが実はとても難しいというか
  ボールをとって、すぐ投げる
  それも目標に対して行う行動。
  ボールを受け取って
  即投げるという単純な作業ですが
  全て、使う筋肉が違うのです。
  ということは筋肉を指令する神経も異なる
  と言うこと。

  ですから
  瞬時に神経を切り替えて
  筋肉を動かす。
  行為としては単純なことに思われるけど
  様々な機能が協力し合って
  やっとできることなんです。

  ですから
  ボールをとることだけに
  神経がいってると
  次にボールを投げようとしても
  手が固まった状態でボールを握ったままで
  止まってしまうんです。
  でも、意識して次は投げることを意識していると
  ボールを投げるようにはできるのですが
  それを正確に目的の場所に投げるって
  至難の業なんです。

  これを今まで何も考えずにできたこと
  こどもの発達の能力に感服でした。

  僕にとってのリハビリは
  機能回復するのが目的以外に
  もっと、もっと大事なことを学ぶ機会なんではないかと
  リハビリをしながら感じていたのでした。

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