誕生日を迎えて

先日5●回目の誕生日を迎えました。
  誕生日を迎えたからと行って
  急に成長するわけではないし
  おめでとうといってもらうことがあっても
  昨日までと
  変わらない日が、誕生日の今日も続いたのが
  正直な実感です。

  そんな時
  伊勢物語の主人公でもあられる
  在原業平の和歌を知った。
  
  「日やあらぬ
   春や昔の春ならぬ
   我が身ひとつは
   もとの身にして」という歌です。

   この歌の解釈を
   作家高樹のぶ子さんが
   こんな風に解釈されています。

   「この月は
   いつぞやの月とは違うのか。
   いや、そんなはずはない。
   今年の春は
   去年の春と違うのか。
   いや、そんなはずもない。
   我が身として、昔のわたしと変わらない。
   それなのに
   なぜ、月も春も昔と違うように思えるのか。
   そうか、
   わたしの心が変わったのだ」と
   の書いています。

   そしてあこがれの人を思い
  「あのお方がいた頃のしあわせだった
   わたしが見た月や感じた春は
   あのかたを失った
   今おわたしが見る月や感じる春とは
   確かに違う。
   それほど、わたしは
   あの方を思い続けている」と
  
   熱く、熱く
   純粋に人を愛する気持ちを
   詠った和歌だったんですね。

   自然も時間も
   いつも雄大な流れの中に
   身を置いて僕たちは生きている。
   変わっていくのは
   自分の身、思いだけである。
   だから
   昨日の自分の気持ちと違う
   自分として生まれ変わった気持ちで
   自分の使命、生まれてきた目的に向かって
   これからも明日も、明後日も
   しっかり歩いて行こうと思います。

   僕がどんな時にも
   太陽も、風も、花も虫も
   変わらず僕を迎えて、いやしてくれ
   応援してくれている。

   ほんとうに  
   有り難いことです。
   今、この時代、この時に
   生きていられることに
   本当に感謝です。

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