内なる声を聴くとは

入院していたときから
  自分の内なる声を
  感じるということを経験しました。

  例えば
  リハビリ中に
  動かない手が
  動く手の動きをサポートするように動いたり
  次の日には
  動かなかった指が
  少しずつ動くようになっていたり
  小さな奇跡というような
  出来事がありました。

  そして
  その奇跡を感じたときには
  からだの中から
  ニコニコ笑顔で
 「よかった、よかった」という
  声が聞こえてきたのです。

  この声は最初は
  自分自身の心のつぶやき
  喜びの声だと思っていたのですが
  毎日度々、異なるときに
  同じような声が聞こえてくるし
  僕のリハビリを加勢してくれている 
  見守ってくれている力が
  あるように思えるようになりました。

  内なる声、内なる力が
  あるのではないか?

  この内なる声は
  決して自分の感情やつぶやきと
  必ずしも一致しない
  思いもしない言葉のことも多くあり
  僕自身の感情の声ではないんです。
  この声は
  感情の心のもっと奥の、深いところにある声で
  その時の感情や出来事に関しては
  淡々と見つめている
  もうひとりの自己が確かにいる、ある。
  それが内なる声なんですよね。

  そして
  この内なる声を最初は気のせいだと
  否定してましたが
  だんだん受け止めて、
  その内なる声を意識して
  暮らしいると
  心強い味方がいつも見守って下さってるような気がして
  毎日が、行きやすくなったような気がします。

  内なる声は
  病気をしたから聞こえてたのでしょうが
  聞こうともせず、従うこともなく
  無視して暮らしていたので
  病気になってしまったのでしょうね。
  
  僕自らのせいで
  病気を招いてしまったのに
  内なる声は
  だから、言っただろうと叱咤すること
  そんな怒ったそぶりも全く見せず
  親身になって応援してくれるのです。

  僕が内なる声を裏切ったとしても
  内なる声を裏切ることなど
  全くありません。

  その
  内なる声に気づいたときに
  有り難くて、有り難くて
  涙が止まりませんでした。

  これは
  僕だけのことではありません。
  みなさんの中にも
  内なる声は存在するのです。

  僕の医者としての仕事は
  みなさんに
  その内なる声を聴けるように
  お伝えすることのような気がしてます。

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