患者さんから
臨死体験の話をお聞きしました。
患者さんは
交通事故で全身打撲の
重傷ん状態で病院に
救急搬送された時の
話をしてくれました。
事故が起きた瞬間のことは
全く今も覚えていなくて
目を覚ましたら
とても綺麗なオーロラの毛布に
包まれていたそうです。
今まで経験したことのないほどの
気持ちよい状態で
いつまでもこのままの状態で
いたいなぁと思ってたのですが
その時
小さいおばあさんが現れて
ニコッと笑って
パッと包まれていた
オーロラの毛布を
剥ぎ取ったのです。
その瞬間
経験したことがないほどの
耐えられない痛みに襲われた瞬間
患者さんは
ICUのベットにいたというのです。
そこで
自分はこの世?
今まで生きてきた世界に
帰ってきたことを理解したそうです。
と同時に
それまでの気持ちの良い世界と違って
なんと苦痛を伴う世界だと言うことも
理解したというのです。
体調も安定したときに
主治医から
救急車で運ばれた時からすると
よく助けられたと
感想をお聞きしたそうです。
ご本人は
今もそうですが、その時の状態の記憶は
全くないそうです。
これは
いわゆる
臨死体験ということなのでしょう。
臨死体験のお話を聞きながら
思いました。
肉体を持つことは
痛みを感じたり
動きにくく自由になりにくい
とても不自由な状態であるのだ
しかし、
今生きていることは
ある意味生きにくい状態かもしれないけど
得られない体験と引き換えに
不自由を覚悟で
この世に生きているのかもしれません。
その不自由さを感じずに
有意義にこの世、今という時間を
過ごせるように
お手伝いできれば・・・と
患者さんのお話を聞きながら
思ったのでした。