左手のピアニスト

世の中の有名人の中には
数奇な運命を乗り越えて
成功した人は多くいらっしゃる。

ピアニスト舘野泉氏は
御年85歳は超え
名実共に日本を代表する名ピアニストです。
その数奇な運命をどのように乗り越えてきたかを
知りたくて
自伝「命の響」を読みました。

舘野泉氏は
音楽一家の中で生まれ
幼い頃からピアノの才能に恵まれ
東京芸大にを首席で卒業し
その後フィンランドを本拠地として
まさに世界を股にかけ
シベリウスなど北欧のピアノ音楽を
多く紹介された
北欧音楽の専門家として知られ
世界中で演奏活動をされていました。
しかし
20年前に脳溢血で演奏会中に倒れ
その後奇蹟の左手のピアニストとして
復活して
世界中で演奏活動を再開し
大活躍中のピアニスト・・・というのが
僕の舘野泉さんのこの本を読むまでの理解でした。

僕もシベリウスのピアノ曲が好きだし
突然の脳出血の後遺症を乗り越えたかも
知りたくて
図書館の本棚に舘野泉氏の本があり
手に取って読んでみました。

読んだ後の感想は
きっと氏は自分の夢をもって
突き進んだから
夢をつかんだのだと思ってました。

しかし
フィンランドに行ったのも
ピアノの勉強したいというよりも
こどもの時に読んだフィンランドの世界に憧れ
わずかのお金を携えてフィンランドに渡り
お金が尽きたとき行った演奏会が縁で
大学の教授職の職を得
そして年金までもらうようになり
脳溢血後も次々に左手の曲が舘野泉氏の元に
集まってきたのです。

大変な時期もあったのでしょうが
すべて
氏が望んだこおとのように思えるのです。
脳溢血になったのも
意味あること。
ですから、病気になるのも
それは自分の人生にとって必要なことなのだと
舘野泉氏の人生を知って思いました。

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