“目には青葉、山ほとどぎす初鰹”
新緑の美しい5月。
この時期、この句が頭に浮かびます。
これは、
今から300年ほど前に
山口素堂という俳人が作られた句で、
青葉、ほととぎす、かつおと
3つも季語がはいっているという
ちょっと変わった印象深い句です。
この句を詠むと、
生命の息吹が、五感で感じられる
個人的にも大好きな句です。
ところで、昔から「緑は目に良い」と
言われていますが、
実は緑は視力を回復させる効果があるかどうかは
確認されていないのです。
しかしながら、
山をみたり、遠くの景色の新緑の緑を
意識的に見ると、
視力回復に対してポジティブな効果があったり、
リラックスできて、
目の疲れを和らげてくれます。
次にほととぎすです。
ホトトギスの鳴き声は
人によっては
“東京特許許可局”と聴こえたり、
“てっぺん、かけたか”と聴こえたり
言うのも聴くのも表現するのも
難しい鳴き声。
でも、
鳴き声が聞こえる、口に出せるってことは
聴覚が健康である証拠じゃないでしょうか。
そして最後は初鰹。
かつおは、
血液をサラサラにしてくれるEPAや、
脳の働きを活性化するDHA、
コレステロールを減らし、肝機能を高めるタウ リンが
豊富に含まれています。
さらに、
ビタミンB群・D、ミネラル成分も豊富で、
高血圧、動脈硬化、肝臓疾患などの
生活習慣病、貧血症状を予防する食材
として近年注目されています。
春は生命あふれる良き季節。
体全体でこの句のように。
五感で味わえるって、
とても健康的で、
しあわせなことだと思いませんか?